探査機「はやぶさ」の「イオンエンジン」長時間運転は大偉業だ!技術を国外に売り込め!

・三条 健です。
小惑星探査機「はやぶさ」は、素晴らしい多くの技術的な偉業を為した。 「イオンエンジン」の長時間運転は太陽系の「大航海時代」の始めの一歩を達成した。
こういう偉業達成のとき、国内のメディアだけに情報提供するのでは無く、海外メディアに声をかけ、堂々と情報発信するべきだ!
一般の人、特に、文科系の人達は何が偉業なのか?が理解できていないので、技術的に易しい説明を行うことが肝要だ!
このあたりの外部への情報発信が日本は下手すぎる。 5月の連休に閣僚が外遊し、新幹線、原子力発電など日本のインフラ構築技術のアピールに出かけているが、今やインターネット時代であり、出かけなくても、いくらでも高らかに情報発信できるはずだ!
JAXAももっと自身を持って、文部科学相など技術的に理解できていない人々にアピールしなければ、事業仕分けで、益々予算を削減されてしまう。
・日本の優れた技術分野はもっと伸ばし、海外へ売り込まなければ、日本の将来は閉鎖の方向に向かっていってしまう。 成し遂げた偉業を国内、国外ともに技術的に易しく説明することが下手すぎるので、改善されたし!


〜〜〜メディア報道の一部<参考>〜〜〜

はやぶさ】大きな財産、太陽系の「大航海時代」幕開け
2010.6.14 01:03

探査機はやぶさが地球に向けてカプセルを放出するときの想像図(池下章裕さん・宇宙機構提供) 小惑星探査機「はやぶさ」の壮大な旅がついに終わった。上空で機体は燃え尽き、小惑星イトカワ」での土壌サンプル採取の成否は現時点では不明だが、はやぶさが日本の宇宙開発に残した“財産”はとても大きい。
 「小惑星の土を持ち帰る」。世界初の挑戦的な構想が浮かんだ平成4年ごろ、成功を確信する関係者は少なかった。それでも提案は認められ、約127億円という探査機としては低予算で機体を完成させた。
 はやぶさ小惑星探査という科学的な目的だけでなく、電気推進イオンエンジンや自律航行技術などを検証する工学実験機でもあった。投入された技術の多くは独自に開発された。それらは将来の探査に役立ち、イオンエンジンの長時間運転や小惑星での離着陸といった成果は今後に受け継がれる。

 約7年間の飛行はトラブルの連続で「もうだめか」と思わされる瞬間もあった。その度に技術者の機転と粘り強い運用管制で乗り越えた。想定した目標を達成したこと以上に、想定外の苦難を乗り越えた経験は自信につながる。特に、現場で立ち会った若手研究者・技術者らに大きな刺激となっただろう。

 それらの財産は既に、後継機「はやぶさ2(仮称)」へと生かされつつある。文部科学省JAXAの首脳も計画実現に前向きで、来年度予算に盛り込まれれば26年にも別の小惑星に向けて旅立つという。

 世界の宇宙探査は水星や火星、木星など月よりも遠くを目指す時代を迎えている。日本も、5月に金星に向けて探査機「あかつき」と太陽光の微弱な圧力で進む世界初の宇宙ヨット「イカロス」を船出させた。

 はやぶさは、惑星探査をリードしてきた米国、ロシアも及ばない実績を残した。日本は自信を持って、太陽系の「大航海時代」に乗り出すことができる。(小野晋史)