中国は 北朝鮮に対し、

・三条 健です。
・米国は金総書記訪中の公表を受け、新たな独自金融制裁を発動した。麻薬や武器取引など違法な外貨獲得の中枢である朝鮮労働党の資金管理組織など、3団体1個人を対象としたものだ。これは当然のものだ!
・金総書記は 胡主席に何を求めたのか? 
について次の2点を求めたとみられると記述されている。
第1に  党代表者会で中央委員に選出される三男ジョンウン氏を中心とする後継体制の認知、
第2には  独裁体制維持のための経済援助だ。
昨年11月のデノミ失敗で 北朝鮮の経済危機に拍車がかかった。また、最近の大洪水被害によって食糧難が一層深刻化しているからである。
中国は 北朝鮮に対し、
① 非核化の確約や、
② 韓国、日本に対する敵対行動中止の確約
をとらないまま見返りの援助を与えてはならない!
と日本政府は海外に公式に主張せよ!

〜〜〜メディア報道の一部<参考>〜〜〜

【主張】金総書記の訪中 容認できぬ独裁継承支援
2010.9.2 03:27

 北朝鮮金正日総書記が訪中し、胡錦濤国家主席と会談した。報道によると、金総書記は「早期の6カ国協議再開を推進して朝鮮半島の緊張を緩和し、半島の平和と安定を維持したい」と述べたという。

 東アジアの緊張を高めているのは北朝鮮自身だ。白々しい発言と言わざるを得ない。協議再開を求める前に核開発をやめ、韓国海哨戒艦撃沈事件の責任を認めて謝罪することが先である。

 米国は金総書記訪中の公表を受け、新たな独自金融制裁を発動した。麻薬や武器取引など違法な外貨獲得の中枢である朝鮮労働党の資金管理組織など、3団体1個人を対象としたものだ。これに先立ち、日米両政府は6カ国協議の早期再開は困難との立場で足並みをそろえた。当然である。

 今年5月に続く金総書記の訪中は、北朝鮮で拘束されていた米国人男性を解放する目的でカーター元米大統領が訪朝したのに合わせたものだった。米国要人には会わず、中国との緊密な関係を内外に誇示しようとした姑息(こそく)な演出としか見えない。

 北朝鮮には差し迫った事情がある。近く開催される44年ぶりの朝鮮労働党代表者会で当面の国家目標「強盛大国」元年(2012年)に向けた後継体制を固めなければならない。このため中国の支援を切望している。

 金総書記は胡主席に次の2点を求めたとみられる。
第1に党代表者会で中央委員に選出される三男ジョンウン氏を中心とする後継体制の認知、
第2には独裁体制維持のための経済援助だ。昨年11月のデノミ失敗で北朝鮮の経済危機に拍車がかかった。また、最近の大洪水被害によって食糧難が一層深刻化しているからである。

 しかし、北朝鮮の窮地は自らが招いたものだろう。
国連安全保障理事会の決議に基づく武器禁輸や金融制裁は、2度にわたる地下核実験の実施や弾道ミサイル発射強行の結果である。

 中国が北朝鮮に対し、非核化や韓国、日本に対する敵対行動中止の確約をとらないまま見返りの援助を与えては、違法行為と独裁権力の世襲を認めることになる。

 日本にも問題がある。朝鮮学校への高校授業料無償化の適用問題だ。北の体制に組み込まれた学校に公金を投入すれば、日本独自の制裁効果も台無しである。