民主化無き中国の一般民衆は 余りにも哀れすぎる!

・中国の全国の複数の都市で「共産党一党独裁の打倒」をうたった政治目的の集会の呼びかけは多くはない。 当局は司法の腐敗などを訴えるために地方から北京に来る直訴者(陳情者)や体制に批判的な人物を徹底して監視することは間違いない。
・ネットでは「今後、毎週日曜日、同じ場所で引き続き集会を開催する」と呼びかけられており、1989年6月の天安門事件以降、20年以上も沈静化していた民主化の動きが今後再び活発化する可能性をうかがわせる。
・中国の警察当局は20日、エジプトなど中東での政変に触発された市民らがインターネットを通じて13都市で集会を呼び掛けたのに対し、北京中心部などで厳戒態勢を敷き、デモ開催を事実上封じ込めた。
・インターネット上に19日に広がったメッセージで集会場所の1つとされていた北京の王府井にあるマクドナルド店舗前には、約100人が集まった。大学生の1人は「自分の国のために何かしたい。自分の力を示したい」と語っていた。
・上海では、警察と口論になった20代とみられる男性3人が、警察署に連行された。
・劉氏のノーベル平和賞受賞や、中東各国の民衆デモが、中国の民主化活動家たちに影響を与えた!  民主化無き中国の一般民衆は 余りにも哀れすぎる!

 〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
英ロイターが中国の民主化運動を速報 
古沢襄
2011.02.21 Monday

 北アフリカや中東で燎原の火のごとく広がりをみせている民主化の反体制運動に、一番警戒色を強めているのは中国であろう。1989年の天安門事件を軍事力で鎮圧した中国だったが、当時と今ではインターネットの影響力が違う。
 民主化の動きが再発すると、あっという間に中国全土に広がる。この数年、中国経済の伸張から取り残された地方各地で暴動や抗議デモが発生してしていた。
 当局の厳しい規制の中で「(服役中の反体制派作家)劉暁波氏の釈放」「中国のムバラク(エジプト前大統領)を追放しよう」といった政治スローガンがネットで現れている。
 北京と上海から英ロイター通信は「中国の警察当局は20日、エジプトなど中東での政変に触発された市民らがインターネットを通じて13都市で集会を呼び掛けたのに対し、北京中心部などで厳戒態勢を敷き、デモ開催を事実上封じ込めた」と伝えてきている。
 杜父魚ブログにも二十日に北京など八都市、二十一日に東莞など七都市から邦人がアクセスしてきた。いまのところ大きな騒動となる気配がないが、中国にいる邦人にとって情報がほしいところであろう。
 二十日 八都市・・・Beijing(北京)Guangzhou(広州)Binzhou(浜州)Changchun(長春)Shanghai(上海)Suzhou(蘇州)Harbin(ハルピン)Qingdao(青島)。
 二十一日午後7時現在 七都市・・・Dongguan(東莞=新)Beijing(北京)Binzhou(浜州)Lishui(麗江=新)Guangzhou(広州)Wuxi(無錫=新)Hong Kong(香港=新)。

<[北京/上海 20日 ロイター] 中国の警察当局は20日、エジプトなど中東での政変に触発された市民らがインターネットを通じて13都市で集会を呼び掛けたのに対し、北京中心部などで厳戒態勢を敷き、デモ開催を事実上封じ込めた。
 北京や上海などでは小規模な集会が行われたが、最終的には、中国当局の反体制活動へ弾圧姿勢をあらためて示す結果となった。
 インターネット上に19日に広がったメッセージで集会場所の1つとされていた北京の王府井にあるマクドナルド店舗前には、約100人が集まった。大学生の1人は「自分の国のために何かしたい。自分の力を示したい」と語っていたが、ネットの呼び掛けを知って興味本位で集まってきた人も多かった。
 上海では、警察と口論になった20代とみられる男性3人が、警察署に連行された。

 香港のラジオ局RTHKによると、広州では警察車両20─30台が出動。また、中国語サイト「Boxun」によれば、蘭州や成都ハルビンでは、目立ったデモ行動はみられなかったが、集会が予定されていた場所に警官隊が出動して警戒に当たった。
 集会に先立ち、一部の反体制派や人権活動家らが身柄を拘束されたとの報道もあったが、そのうち何人が今回のデモ呼び掛けに直接関係しているかは明らかになっていない。胡錦濤国家主席は19日、インターネットの管理強化を指示している。(ロイター)>

<【北京=矢板明夫】インターネットで呼びかけられた中国の民主化を求める集会は20日、公安当局の取り締まりで不発に終わった。しかし、ネットでは「今後、毎週日曜日、同じ場所で引き続き集会を開催する」と呼びかけられており、1989年6月の天安門事件以降、20年以上も沈静化していた民主化の動きが今後再び活発化する可能性をうかがわせる。
 中国では2007年以降、毎年全国各地で10万件以上の暴動や抗議デモが発生しているとされるが、農地の強制収用、賃金不払いなど個別の事案をめぐるトラブルが大部分を占める。
 今回のように全国の複数の都市で「共産党一党独裁の打倒」をうたった政治目的の集会の呼びかけは多くはない。当局は司法の腐敗などを訴えるために地方から北京に来る直訴者(陳情者)や体制に批判的な人物を徹底して監視することは間違いない。

 ネットで書かれた今回の集会の目的に「(服役中の反体制派作家)劉暁波氏の釈放」「中国のムバラク(エジプト前大統領)を追放しよう」といったスローガンがあった。劉氏のノーベル平和賞受賞や、中東各国の民衆デモが、中国の民主化活動家たちに影響を与えたようだ。(産経)>