・中国の共産党政権は生活を圧迫された農民や、労働者や、貧しい知識層が立ちあがった革命「太平天国の乱」が再発することを、恐れている!

・三条 健です。
・中国は凡そ15億人の国民のなかで、一部が豊かになったといっても、10億人前後が1日日本円にして100円程度の収入しかない。 中国の発表によっても、お上の横暴に対して年間10万件近い暴動が発生している。 中国政府は数字を操作しているから、実際の暴動件数は20万件に近いともいわれる。
・中国の共産党政権は生活を圧迫された農民や、労働者や、貧しい知識層が立ちあがった革命「太平天国の乱」が再発することを、恐れている!
中国共産党法輪功を徹底的に弾圧している理由は 全国の暴動を一つにまとめる勢力となり得るからだ!




〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
強大な軍事力をバックに 人民を制圧する中国
加瀬英明
2012.03.10 Saturday
 これから中国は、どうなるのだろうか? 経済成長率が8%を割ったら、深刻な社会不安を醸成するから、「保八」といって8%を死守するといってきたが、ユーロ信用不安によって先進国経済が大きく後退するなかで、4%台まで落ち込むという予測もある。
 巨大な不動産バブルが弾け、国内の所得格差が異常なまでに拡大している。 特権階級である党、官僚の目に余る腐敗、放漫な金融システムの破綻、大規模な環境破壊に加えて、インフレが始まって国の屋台骨を蝕んでいる。
 15億人――中国は人口を数えられない――の国民のなかで、一部が豊かになったといっても、10億人前後が1日日本円にして100円程度の収入しかない。 中国の発表によっても、お上の横暴に対して年間10万件近い暴動が発生している。   中国政府は数字を操作しているから、実際の暴動件数は20万件に近いともいわれる。
 中国経済の活力が失われることは、避けられない。  習近平国家副首席が年内に最高指導者となって、2017年に1期目の5年の任期が終わるが、いったい中華人民共和国がそれまでもつものだろうか。
 中国で“アラブの春”のような革命が、起るものだろうか?
 生活を圧迫された農民や、労働者や、貧しい知識層が立ちあがった革命といえば、1851年から1864年まで清朝を、14年間にわたって大きく揺さぶった、太平天国の乱を思わせる。
 私が中国に人民解放軍によって招かれてはじめて訪れたのが、1979年のことだった。 華国鋒時代だった。
 私は2年前に、石平氏と対談した『ここまで違う 日本と中国』(自由社刊)を出版したが、よく売れて5刷を重ねている。   はじめて訪れた中国では、全員が粗末な人民服を着て、貧しく、平等だった。   私は「太平天国の中国に来たのだ」と、思った。
 太平天国は不遇な客家(はっか)だった洪秀全が、自分がイエス・キリストの弟だという霊夢を見て、私有財産を否定し、土地を平等に分配し、貧富の差をなくして、男女平等、満族による支配である清朝を倒して太平天国を築くことを、不遇な民衆に煽って、中国の本部の18省のうちたちまち14省を支配下に収めた。  政府軍によって討伐されて、終息した。
 今日の中国の共産党政権は太平天国の乱が再発することを、恐れている。
 もっとも、マルクス・エンゲルス太平天国を、人類最初の社会主義社会を実現したと、高く評価しているし、孫文毛沢東も、洪秀全を英雄として賞揚している。
 ところが、毛沢東時代には「太平天国の乱」を社会主義革命の先駆けとして称賛し、清朝漢人の将軍で、太平天国の乱を討伐した曽国藩を、裏切り者として非難していたのに、このところ曽国藩が名誉回復されて、愛国者として称えられている。
 曽国藩は清朝の命を奉じて、出身地の湖南省の湖軍を率いて、「名教礼教(儒教の教え)を守れ」という大義名分を掲げて、太平天国の乱を平定した。 清朝から侯爵を授けられた。   今日の中国も、為政者が絶対的に正しいという、儒教体制であることに変わりがない。
 中国の現政権は全国に暴動が多発しても、一つ一つに対応すればよいから恐れていない。  それらを一つにまとめる勢力が、ないからだ。   だから、法輪功を徹底的に弾圧している。
 清朝はイギリスの手を借りて、太平天国の乱を平定した。 当時、イギリスにとって清国は最大の輸出国だった。 そのために、イギリスは清朝に大量の軍艦、銃砲、弾薬を提供して、援けた。 それなしには、清朝が倒れた。
 そうなると、アメリカは中国経済に依存しているから、もし中国で革命的な状況が生れたら、現政権に大量の兵器を供給して、援けることになるのだろうか。