・運用の素人の社保庁天下りが企業年金運用に失敗するように、素人の政治家が原発の安全を判断することはできるはずが無い!

・福島第1原発ではかろうじて免震事務棟で事故対応にあたってきた。それを思うと、大飯原発にこれがないのは大きな懸念材料だ!
・安全性に懸念がある以上、再稼働にはそれを上回る必要性が示されなくてはならない!
 ところが、政府が根拠としているのは経済産業省資源エネルギー庁が示している試算だ。
原発推進を担ってきた組織:資源エネルギー庁の「言い値」をうのみにはできない!
・運用の素人の社保庁天下り企業年金運用に失敗するように、素人の政治家が原発の安全を判断することはできるはずが無い!


〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
原発再稼働に必要な条件は整っていない  
古沢襄    2012.04.15 Sunday
 「大飯原発再稼働 理解に苦しむ政治判断」の毎日新聞・社説は大方の国民の気持ちではないか。  ”安全性に懸念がある以上、再稼働にはそれを上回る必要性が示されなくてはならない”の一言に尽きる。
 民主党は14日、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を妥当と判断した政府方針に関する地元福井県連向けの説明会を福井市内で開いた。  仙谷由人政調会長代行は「現時点では原発の再起動を政治決断せざるを得ない。  そのためにも地域の皆さんの理解をいただきたい」と要請した。
 仙谷氏は同原発の再稼働を検討する野田佳彦首相と関係閣僚の会議に、党側から出席している。 説明会では党所属県議ら約30人に政府の協議内容を示し、3、4号機について「安全対策が取られており、東京電力福島第1原発を襲った津波が来ても炉心損傷にはならない」と強調した。(時事)
 大飯原発を再稼働しなければ、すべての原発が稼働されないまま夏を迎えれば・・・どういう事態になるか、「2割程度の電力不足となる可能性がある」との説明は本当なのか。   政府・与党はもっと真剣に説明責任を果たすべきである。
 これで国民に納得してくれというのは到底無理な相談である。 再稼働に必要な条件は整っていない。 それなのに、なぜ政府は、これほど関西電力大飯原発の再稼働を急ぐのか、理解に苦しむ。
 安全性については、再稼働の基準の決め方にも、中身にも、問題がある。  本来なら、福島第1原発のような放射能汚染を二度と起こさないという決心のもとに、精査して作らねばならない。  にもかかわらず、政府はたった3日間で基準を決め、その後1週間で大飯原発が適合すると判断した。  あまりに拙速だ。
 しかも、その中身は福島第1原発事故後の緊急対策とストレステスト(安全評価)の1次評価でよしとするものだ。  事故の検証が終わっていない以上、これで十分かどうかはわからない。
 時間がかかる対策には猶予を与えているが、その間に過酷事故が起きた場合にどう対処するのかも不透明だ。  福島第1原発ではかろうじて免震事務棟で事故対応にあたってきた。  それを思うと、大飯原発にこれがないのは大きな懸念材料だ。
 安全性に懸念がある以上、再稼働にはそれを上回る必要性が示されなくてはならない。ところが、政府が根拠としているのは経済産業省資源エネルギー庁が示している試算だ。原発推進を担ってきた組織の「言い値」をうのみにはできない。再稼働の必要性は少なくとも第三者の検証を待って判断すべきだ。(毎日)