・つぶれかけの銀行に資金注入する、まさに「造幣局経済」だ!
・無謀な不動産投機が原因で、中国の国有銀行、準国有の金融機関が抱える潜在的不良債権は、およそ160兆円から240兆円と考えられる。
・人民元を次々と印刷して破産寸前の経済にカンフル注射を打ち続ける。
・つぶれかけの銀行に資金注入する、まさに「造幣局経済」だ!
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またも禁じ手、人民銀行が580億ドルの財政出動
宮崎正弘 2012.09.29 Saturday
つぶれかけの銀行に資金注入。 まさに「造幣局経済」だ。 9月27日、中国人民銀行は「国慶節連休を前に銀行の資金不足をカバーするために」という理由をつけて銀行に580億ドル(4兆6000億円)を投入すると発表した。
中国の国有銀行ならびに準国有の金融機関が抱える潜在的不良債権は、およそ160兆円から240兆円と考えられる。主として無謀な不動産投機が原因だが、中国政府の基本方針は銀行をつぶさない。 また大手デベロッパーはつぶさない(理由は、高官親族、太子党が経営しているから)。
したがって人民元を次々と印刷して市場に流す。 これを「造幣局経済」という。 破産寸前の経済にカンフル注射を打ち続けるだけの作業が今日もつづけられている。