消費税徴収方法の工夫努力を日本政府は実行したのか?  台湾方式を検討したのか?

・税務署は取りこぼしをしている。 消費税の収入はもっと増やせるはずだ。
 消費税増税の前に消費税の徴収のしかたに問題あり!
・台湾の場合、いわゆるレシートは官製なのだ!
・レシートの公的統一を図り、打ち出す機械の規格化も行い、店と税務署との間では、消費税に関しては通しナンバーのこのレシート以外の書類は不要にすれば、消費税額をすべて把握でき、納付は完璧となる。
・客の場合、受けとったレシートが国発行の宝くじ券となる。ある区切りまでのナンバー内が抽選の対象となるから、客はレシートを捨てないで当選を期待する。
・税収が不足だから増税するし赤字国債も発行すると言う前に本当に税収不足なのか?   消費税徴収方法の工夫努力を日本政府は実行したのか?  台湾方式を検討したのか? 
努力があってこそ、政権への信頼が生まれる。 




〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
「官製レシート」で増税回避
立命館大教授・加地伸行   2012.11.25 03:11
 「カーラアス、なぜ鳴くの」に始まる童謡の歌詞に、「かわいい七つの子があるからよ」とある。  この「七つ」は7歳ではない。7歳にもなる雛(ひな)がいては、親鳥もたまったものでない。これは「7羽」の子沢山(だくさん)の意。  さて、子沢山だと子供の間での餌の取りあい、勝ち負けによって成長に差がついてくる。
 これは困る。 そこで親鳥は7羽の雛に平等に餌を与えて育てているのだと『詩経』●鳩(しきゅう)は言う、「●鳩(ほほどり)桑に在り。 この子(こ)七つ。 [親鳥は公平に餌を与えて育てている。 人間もそうあるべきで]淑人君子(しゅくじんくんし)(立派な為政者)、その儀一(ありかたいつ)(均一)」と。
 童謡はこの詩句を踏んでいる。 そこで、ふっと近所の店のことが頭に浮かんだ。 そこのオバちゃん、気に入った客には消費税を取らない。 私などはいつも取られている。
 免税事業者にあたる可能性もないではないが、税務署にきっちりと消費税(客からの預かり金)を納めていないのではなかろうか。  納めるなら客から平等に取るはず。
 ということは、税務署は取りこぼしをしている。
 ということは、消費税の収入はもっと増やせるはずだ。
 ということは、消費税増税の前に消費税の徴収のしかたに問題あり。
 ということは…となってゆき、消費税増税の必要が果たしてあるのかどうかというところにまで行く。 そうなると、立法のとき、銭勘定(ぜにかんじょう)がっちりの外国の例なども調べたのだろうかという疑問が起きる。
 台湾の場合を紹介しよう。
 いわゆるレシートは官製なのである。 客が支払うとき、その金額と消費税額を打ちこんだレシートを客に渡し、控えは店に残る。  この官製以外のレシートは認めず、またそのレシートが証拠なので、ごまかしようがない。
 日本もそのように、レシートの公的統一を図ることである。  打ち出す機械の規格化もすればよい。  店と税務署との間では、消費税に関しては通しナンバーのこのレシート以外の書類は不要。  これによって消費税額をすべて把握でき、納付は完璧。
 一方、客の場合、受けとったレシートが国発行の宝くじ券となる。  レシートに記してある番号(店の公的ナンバーや発行順など)が宝くじナンバーとなる。  ある区切りまでのナンバー内が抽選の対象となるから、客はレシートを捨てないで当選を期待する。
 この方式を日本に導入するならば、消費税の未回収分はなくなり、相当の増収となるのではなかろうか。 そして、店のオバちゃんの消費税疑惑?はなくなり、気に入った客だけへの割引もなくなり、私も納得して商品を買うことができる。
 税収が不足だから増税するし赤字国債も発行すると言う前に本当に税収不足なのかということ、また徴収する方法を工夫するといった努力があってこそ、政権への信頼が生まれるのであって、それをしないで単に信じろと言われても信ずることは、まずできない。
 その上、不公平感を与えるような制度では、だれが信ずるであろうか。『韓非子』外儲(がいちょ)説左下に「孔子曰く…国を治むる者は、[公]平を失うべからず」と。(かじ のぶゆき)

●=戸の一を取り右に鳥