・北朝鮮は暴挙で得るものはない!

・今の北朝鮮の緊張状況下では、偶発的な軍事衝突も起き得る。 日本政府は不測の事態への備えを怠ってはならない。
黒鉛減速炉の再稼働に対し、ケリー米国務長官は「国際義務の直接的な違反であり、深刻な状況となる」と警告した。
・北は「滅亡の運命にあるのは米国に従う日本だ」と対日威嚇も繰り返す。
北朝鮮は暴挙で得るものはない!




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「暴走」北朝鮮 不測の事態に備えあるか
2013.4.4 03:13 [主張]
 北朝鮮の暴走が止まらない。 今度は、凍結したはずの原子炉の再稼働を宣言した。 核兵器の増産につながりかねない。
 韓国は、北の核兵器使用の兆候に対しては、米国とともに先制攻撃も辞さない構えだという。 米国は、北の局地的な攻撃には韓国と共同対処することを約束し、核兵器搭載可能なステルス爆撃機も韓国との合同軍事演習に投入した。 弾道ミサイルを迎撃できるイージス艦を西太平洋に展開させている。
 反撃もできるようにすることで北の挑発を抑止しようという、米韓同盟の連携が重要だ。
 今の緊張状況下では、偶発的な軍事衝突も起き得る。 日本政府は不測の事態への備えを怠ってはならない。同時に、米韓同盟をいかに支援するかが問われている。
 北が再稼働するとしたのは、2007年の6カ国協議合意で無能力化された寧辺黒鉛減速炉だ。 この合意により、北はエネルギー支援と、米国によるテロ支援国家指定解除も獲得している。
 危機を作り出して有利な譲歩を引き出し、それでも足りず約束を簡単にほごにする。 東アジアの安定を危うくする北の瀬戸際戦術をこれ以上、許してはならない。
 黒鉛減速炉の再稼働には時間がかかるとの見方もある。しかし、北は今後、経済建設と核開発の両立を進める方針も確認した。
 北の再稼働宣言を受けて、ケリー米国務長官は「国際義務の直接的な違反であり、深刻な状況となる」と警告した。 当然である。
 韓国の朴槿恵大統領も「北の挑発には政治的考慮は一切せず直ちに強力に対応する」と、北の恫喝(どうかつ)には強い姿勢で臨んでいる。
 そうした中、北に最大の影響力を持つ中国が、再稼働宣言に遺憾の意を示した程度で済ませているのは理解に苦しむ。   米国などに協力的だともいわれるが、北を掣肘(せいちゅう)する責任を果たしているのか。
 一方、北は「滅亡の運命にあるのは米国に従う日本だ」と対日威嚇も繰り返す。 額面通り受け取る必要はないが、備えは十分か。
 集団的自衛権の行使容認で米韓支援の態勢を整えることは喫緊の課題だ。
 当面、米韓と情報を共有し、どんな状況が想定され、日本として何ができるか明確にしておかなければならない。
 同時に、国連安保理制裁の厳格な履行を主導し、暴挙で得るものはないということを北に分からせるべきだ。