・中国海軍は今後12年の間に合計3隻の空母部隊を保有するに至る計画だ!

南シナ海では「遼寧」は訓練を開始し、その空軍力は、中国との領有権紛争を抱えたフィリピンやベトナムに対して脅威を与え始めた。
・「中国海軍は2012年9月に初の航空母艦遼寧』を就航させた後も、防空と攻撃を担う空母拠点の航空機の能力の強化を続けている」
・「中国は『遼寧』の後に少なくとも2隻の国産の航空母艦を建設し、配備することを計画している。 1隻目の空母は2020年までには任務に就き、2隻目は2025年までに配備されると見られる」
・中国海軍は今後12年の間に合計3隻の空母部隊を保有するに至る計画だ!




〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
中国の尖閣奪取新戦略とは    
古森義久  2013.12.04
 中国が航空母艦の新建造で空軍力を増強するという報告です。その目的には当然、東シナ海での防空識別圏対策や尖閣諸島奪取があるわけです。
■中国の次の一手は空軍力の増強国産空母の建造で防空識別圏を思いのままに?
 だが、米軍以外の諸国の海空部隊が相手となれば、話は別だろう。
 中国の戦闘機群が巨大な艦艇によって海上を自由自在に運ばれるのだ。 本来なら中国本土の地上基地からしか飛び立てなかった戦闘機集団が、今度は海洋上を自由に動き、日本の領空や領海にも接近してこられるのだ。 その政治的な威嚇や圧力の効果は絶大となる。
遼寧」は実際に、現在も南シナ海を、ミサイル駆逐艦2隻、フリゲート艦2隻と艦隊を組んで航行している。 その艦載機は、中国当局東シナ海で宣言した防空識別圏を支える航空戦力を持つことになる。
 現に南シナ海では「遼寧」は訓練を開始し、その空軍力は、中国との領有権紛争を抱えたフィリピンやベトナムに対して脅威を与え始めたのである。東シナ海で同じ状況が起きるのも、時間の問題だと言えよう。
■今後12年間で合計3隻の空母部隊を保有
 こうした中国の航空母艦について、米国議会の超党派の政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」が11月20日に公表した2013年度の年次報告は、興味深い展望を明記していた。
 この委員会は「米中両国間の経済関係が米国の国家安全保障に及ぼす影響を調査する」ことを第一義の目的とし、その調査結果を分析し、政策勧告として政府や議会全体に提案している。
  中国の空母についての報告は次のようだった。
「中国海軍は2012年9月に初の航空母艦遼寧』を就航させた後も、防空と攻撃を担う空母拠点の航空機の能力の強化を続けている」
「中国は『遼寧』の後に少なくとも2隻の国産の航空母艦を建設し、配備することを計画している。1隻目の空母は2020年までには任務に就き、2隻目は2025年までに配備されると見られる」
 以上の展望は、米国の政府や軍が全体として得た情報を基に打ち出されていると見られる。 それによれば、中国人民解放軍は中国製の初の航空母艦を2020年までに完成させて、配備するというのだ。「遼寧」に次ぐ2隻目の中国軍空母となるわけだ。
 さらに、中国は国産の空母の第2隻目を2025年までに完成させ、実戦配備するという。 
 中国海軍は今後12年の間に合計3隻の空母部隊を保有するに至るというのだ。(つづく)