ウクライナ問題に重ねて帝国の勃興はいずれ滅亡への路を警告した

メルケル独首相は、習近平国家主席に十八世紀の古地図を持ち出して贈呈した。「これは1735年にドイツではじめて作成された古地図です」と。
・『ウクライナ問題に重ねて帝国の勃興はいずれ滅亡への路を警告した』







〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
メルケル独首相はなぜ習近平に十八世紀の古地図を贈呈したのか?   宮崎正弘   2014.04.02

清朝乾隆帝が皇帝となった1735年にドイツは中国の地図を作成した
ドイツを訪問した習近平は「南京大虐殺の犠牲は30万人以上」だと関係のない無駄話を述べた。 時、場所を心得ない、当て外れの政治宣伝に欧州マスコミは反応しなかった。 というのも、習の欧州歴訪に折り重なるようにクリミア併呑のロシアに対しての風当たりが強く、欧州政治はウクライナ問題一色。 古い話には興味がない。
 そこでメルケル独首相は、習近平国家主席に十八世紀の古地図を持ち出して贈呈した。「これは1735年にドイツではじめて作成された古地図です」と。
 しかも場所はメルケル首相の私邸。 習夫妻を自宅に招待して個人的な会合をもったこと自体、ドイツの対中関係の緊密性をアピールするものだ。
 これが何を意味するか? 中国のネットで議論が噴出した。
  曰く。
「1735年といわば乾隆帝が帝位を継承した年であり、そのご1799年に彼が死ぬまで清の興隆は続いた。  清帝国はピークを迎えた」だから中国の繁栄はまだ続く?  
或るネチズン、曰く。
ウクライナ問題に重ねて帝国の勃興はいずれ滅亡への路を警告した』

 どちらの意味かはメルケル首相に聞いてみたいところだが、習はドイツの反応が、中国の思惑を外れたところにあることだけは認識できたようだ。 そして習夫妻はEU本部のあるブラッセルへ赴いた。