・豪州は鉄鉱石輸出で中国が最大のお得意様だったため、中国の過剰投資、過剰在庫、そして価格暴落に、業界は真っ青になっている。

・中国の31の港湾に滞貨されている石炭、鉄鉱石は3000万トン。
・銀行団は、こうした滞貨の山を目撃して新しい融資を抑え始めた。
 中国の場合、3ヶ月から6ヶ月の融資というスパンで、金利は年利15%から30%だ。
・鉄鉱石と石炭の価格は値崩れを起こし、前年比で13%の失速。
・償還時期に遭遇しても輸入代金の決済が出来ない。
・だからますます滞貨が増える。 その利息だけで米ドル換算で40億ドルに相当し、深刻な状態となった。
・豪州は鉄鉱石輸出で中国が最大のお得意様だったため、中国の過剰投資、過剰在庫、そして価格暴落に、業界は真っ青になっている。








〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
いよいよ中国経済の断末魔が   
宮崎正弘   2014.05.06
■中国、石炭、鉄鉱石輸入への貿易金融を大調整か
 港に積み上げられた石炭、鉄鉱石滞貨はすでに3000万トンを超えた。
  中国の31の港湾に滞貨されている石炭、鉄鉱石は3000万トン。 ほかに国内の炭鉱や製鉄所に山積みの石炭、鉄鉱石を合計すると余剰在庫は一億トンになる(『星島日報』豪州版、2014年5月1日)。
  輸入された原料には貿易融資による金利が付帯する。 つまり在庫に税金がかかるように、貿易決済は銀行間のバイヤーへの融資であり、金利がかかるのは常識である。  
  銀行団は、こうした滞貨の山を目撃して新しい融資を抑え始めた。
 中国の場合、3ヶ月から6ヶ月の融資というスパンで、金利は年利15%から30%だという(同紙)。
  一方で鉄鉱石と石炭の価格は値崩れを起こし、前年比で13%の失速。償還時期に遭遇しても輸入代金の決済が出来ない。だからますます滞貨が増える。その利息だけで米ドル換算で40億ドルに相当し、深刻な状態となった。
 これが直接的に跳ね返るのは、石炭と鉄鉱石などの輸出国である。
 とくに豪州は鉄鉱石輸出で中国が最大のお得意様だったため、業界は真っ青になっている。
 過剰投資、過剰在庫、そして価格暴落。いよいよ中国経済の断末魔が聞こえる。