・「吉田証言」を積極的に紹介し、その虚偽を認めた朝日新聞は主体的にクマラスワミ報告の欺瞞(ぎまん)性を検証し、世界に向けて発信すべきではないか。

・問題は、「朝日新聞紙の慰安婦報道によって損なわれた日本とその国民の尊厳を、どう取り戻すか?」の一点にある。
朝日新聞の改革については、同社が自らの責任で行えばいい。
・第三者委の報告は、国連人権委員会の「クマラスワミ報告」に触れていない。
・クマラスワミ報告は「慰安婦狩りに関わった」とする「吉田清治証言」を採用して日本を糾弾している。
・「吉田証言」を積極的に紹介し、その虚偽を認めた朝日新聞は主体的にクマラスワミ報告の欺瞞(ぎまん)性を検証し、世界に向けて発信すべきではないか。
・反省を内にばかり向けることなく、誤報や虚報によって失われたものを取り戻すには何をすべきか。







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2014.12.27 05:03更新

【主張】
朝日社長会見 日本の尊厳回復どう図る

 朝日新聞の渡辺雅隆社長は、同紙の慰安婦報道について検証した第三者委員会の報告を受けて会見し、「経営と編集の分離原則を最大限尊重し、社外の声に耳を傾け続ける仕組みをつくる」などと述べた。
 朝日新聞の改革については、同社が自らの責任で行えばいい。問題は、同紙の慰安婦報道によって損なわれた日本とその国民の尊厳を、どう取り戻すかの一点にある。
 だが第三者委の報告書を英訳しているという以外、具体的な対処に言及はなく、今後は「実相に迫る多角的な報道を継続する」と繰り返すにとどまった。
 第三者委に厳しく指摘された「狭義の強制性」と「広義の強制性」のすり替えについても、「重く受け止める」と繰り返した。
 朝鮮半島における軍による慰安婦の強制連行は、本当にあったのか。現時点での答えは出ているのではないか。
 朝日新聞は8月5日の検証紙面でも、26日の会見でも「強制連行を裏付ける資料は見つかっていない」と認めている。
 「事実に基づいた取材をし、発信する」という原点に立ち返るなら、「あった」とは言えないはずだ。
 慰安婦報道の国際的影響についても、第三者委の両論併記を紹介するにとどまった。 少なくとも2氏は「韓国での批判を過激化させた」と指摘している。
 しかしこの問題こそ第三者委に任せず、報道機関として朝日新聞自ら厳しく検証すべきだった。
 例えば第三者委の報告は、国連人権委員会の「クマラスワミ報告」に触れていない。朝日の記事を直接引用していなくても、同報告は「慰安婦狩りに関わった」とする「吉田清治証言」を採用して日本を糾弾している。 「吉田証言」を積極的に紹介し、その虚偽を認めた朝日新聞は主体的に同報告の欺瞞(ぎまん)性を検証し、世界に向けて発信すべきではないか。
 第三者委の北岡伸一委員は「偏狭なナショナリズムの台頭も、日韓の和解の困難化も、春秋の筆法を以(もっ)てすれば、朝日新聞慰安婦報道がもたらしたものである」と指摘した。
 最も、朝日新聞に重く受け止めてもらいたい一文である。
 反省を内にばかり向けることなく、誤報や虚報によって失われたものを取り戻すには何をすべきか。真剣に考えてほしい。