・南シナ海で地域の緊張を高めている中国を戦前のナチス・ドイツにたとえた。

・中国国営新華社通信の記者の質問に対し「あなた方は海岸線の西側が消えて喜ぶのか?」
南シナ海で地域の緊張を高めている中国を戦前のナチス・ドイツにたとえた。
・『わが国の航路の半分をどうぞ』と言うだろうか。どの国も喜んでそうするとは思わないと述べた。
・アキノ比大統領はまた、「私たちはどの国の主権も尊重する。フィリピンの主権も尊重してもらいたい」と訴えた。







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2015.6.5 21:49更新
アキノ比大統領が新華社記者に逆質問「あなた方は海岸線の西側が消えて喜ぶのか?」
 フィリピンのアキノ大統領が5日に東京・内幸町の日本記者クラブで行った記者会見で、中国国営新華社通信の記者の質問に逆に問いかける一幕があった。
 大統領は3日に都内で行った講演で、南シナ海で地域の緊張を高めている中国を戦前のナチス・ドイツにたとえた。
 新華社の記者はこの発言について、「中国にナチスという言葉を使うことをどう思うか。中国人の感情を傷つけると思わないのか」と質問した。
 これに対し、大統領は「誰の感情も害するつもりはない」と断った上で「中国の人々に聞いてみたい」と切り出した。そして、「あなた方がフィリピンの立場だったとして、海岸線の西側が奪われ、東側だけを維持することになったとしたら、『わが国の航路の半分をどうぞ』と言うだろうか。どの国も喜んでそうするとは思わない」と述べた。
 中国はフィリピンの西側に位置する南シナ海をめぐって同国などと対立しており、発言の背景にはそうした現状があるとみられる。
 大統領はまた、「私たちはどの国の主権も尊重する。フィリピンの主権も尊重してもらいたい」と訴えた。(田北真樹子)