・岸田君、「北方領土は協議していない」なんてラブロフに言わせて、外相が務まるのか?

・ラブロフ外相が「北方領土は協議していない。平和条約締結問題が議題だった」 領土交渉を拒否すると表明したに等しい。
・ラブロフは、不法占拠した北方四島について「第二次大戦の結果」などと歴史を歪曲する発言を繰り返している。
・モルグロフ外務次官も、領土問題について「70年前に解決済みだ」と強調している。
・1993年の「東京宣言」は択捉、国後、色丹、歯舞と北方四島の名前を明記し、帰属の問題を解決して平和条約を早期に締結することで当時のエリツィン大統領と細川護煕首相が確認した。
・基本事項さえ確認できないなら、協議のテーブルにつくのは難しい。
・日本側がラブロフ及びモルグロフの発言撤回を求めよ! 
・露は「力による現状変更」という国際秩序根幹への挑戦だ! 北方領土の不法占拠も同根だ!
プーチン政権は北方四島の軍事拠点化の加速も指示している。とんでもない!
プーチン大統領訪日前提の事務レベル協議も、安易に進めるな!
・岸田君、「北方領土は協議していない」なんてラブロフに言わせて、外相が務まるのか?



〜〜〜関連情報(参考)〜〜〜
2015.9.23 05:03更新 【主張】
日露外相会談 領土なき条約交渉認めぬ

 ロシアが歴史の歪曲(わいきょく)を続ける限り、北方領土問題を解決して平和条約を締結することにはつながらない。
 モスクワで開かれた岸田文雄外相とラブロフ外相との会談で、中断していた日露外務次官級協議を来月、再開することが合意された。
 だが、会談後にラブロフ外相が「北方領土は協議していない。平和条約締結問題が議題だった」と会見で語ったのは聞き捨てならない。領土交渉を拒否すると表明したに等しいからだ。
 ロシア側は経済関係の強化などは求めつつ、領土問題の棚上げを図ろうとしている。
 安倍晋三首相はこのような時期のプーチン大統領の年内訪日は見送るべきだ。大統領訪日を前提とした事務レベル協議も、安易に進めるべきでない。
 ラブロフ氏は、不法に占拠した北方四島について「第二次大戦の結果」などと歴史を歪曲する発言を繰り返している。次官級協議の担当者であるモルグロフ外務次官も、領土問題について「70年前に解決済みだ」と強調している。
 1993年の「東京宣言」は択捉、国後、色丹、歯舞と北方四島の名前を明記し、帰属の問題を解決して平和条約を早期に締結することで当時のエリツィン大統領と細川護煕首相が確認した。
 こうした基本事項さえ確認できないなら、協議のテーブルにつくのは難しい。日本側がモルグロフ氏の発言撤回などを求めるのは当然である。
 岸田外相はメドベージェフ首相が8月下旬に北方領土択捉島を訪れた暴挙に抗議し、月末の訪露予定を延期した。それからわずか1カ月で、なぜモスクワに足を運んだのか。一通りの抗議はしたのだろうが、本題は大統領訪日の地ならしだと、相手側に主導権を握られたのではないか。
 ロシアはウクライナクリミア半島を一方的に併合し、同国東部の親露派への軍事支援を続けている。「力による現状変更」という国際秩序の根幹への挑戦だ。だからこそ、日本は欧米と歩調を合わせ、対露制裁を科してきたのだろう。北方領土の不法占拠も同根だと忘れてはならない。
 プーチン政権は北方四島の軍事拠点化の加速も指示している。今の安倍政権の対露接近という方針について、国民の広い支持が得られるとも到底思えない。