・韓国は国家として「中国の属国への道」を選択した!

・マクロ面を見ても、経済成長率は5四半期連続で0%台成長に低迷している。 0・3%という成長率は、韓国にとっては、リーマン・ショック以来の低水準になる。
・ 韓国は輸出依存度(=財の輸出÷名目GDP)が43%にも達している外需依存国だが、輸出の約4分の1が中国向けとなっている。
・現在、中国経済は鉄道貨物輸送量、発電容量、輸入額から推測する限り、ゼロ%近辺に成長率が低迷している。
・「需要不足」の中、金融政策のみで需要を創出することは甚だしく困難だ。
・韓国は世界的な外需縮小(特に、中国の需要)と、国内経済のデフレ化という、二重の枷(かせ)をはめられてしまったのだ。
・韓国の経済低迷の主因の一つは、間違いなく中国の経済失速なのである。すでに中国は株式バブルが崩壊し、自動車をはじめとして各種の産業が極端な供給過剰に悩んでいる。
・韓国は国家として「中国の属国への道」を選択した!










〜〜〜関連情報(参考)〜〜〜
この期に及んで失速中国経済にすがる朴政権の不思議    
古沢襄  2015.09.30
 9月8日。韓国のサムスン電子が、本社従業員の10%を削減する準備を進めていると、韓国経済新聞が報じた。  また、韓国の現代重工業サムスン重工業、大宇造船海洋という造船大手3社は、今年の4〜6月期に、史上最大となる4兆7509億ウォン(約5050億円)の赤字を記録した。
 マクロ面を見ても、4〜6月期の実質国内総生産(GDP)が前期比0・3%増に減速。 経済成長率は5四半期連続で0%台成長に低迷している。 0・3%という成長率は、韓国にとっては6年ぶり、つまりはリーマン・ショック以来の低水準になる。
 もともと、韓国は家計の債務負担が重しとなり、消費が増えにくい状況になっている。 そこに追い打ちをかけたのが、中東呼吸器症候群(MERS)の流行だ。 さらに、世界的な需要縮小を受け、韓国の8月の輸出額は前年同期比で14・7%もの減少。輸出の減少幅も、リーマン・ショック以来の大きさである。
  韓国は輸出依存度(=財の輸出÷名目GDP)が43%にも達している外需依存国だが、輸出の約4分の1が中国向けとなっている。
 現在、中国経済は鉄道貨物輸送量、発電容量、輸入額から推測する限り、ゼロ%近辺に成長率が低迷している。
 そこに天津の爆発事故が加わり、韓国の対中輸出は7月までに2・4%減少してしまった。特に、自動車の状況は悲惨で、今年上半期の韓国車の対中輸出は、なんと対前年比で3割も減った。
韓国銀行(中央銀行)は経済成長率の低迷を受け、政策金利を過去最低の1・5%にまで引き下げたが、家計や企業が負債を増やそうとはしない。
 日本の例を見ればお分かりだろうが、「需要不足」の中、金融政策のみで需要を創出することは甚だしく困難だ。韓国の消費者物価指数は8カ月連続で0%台に低迷。
 韓国は世界的な外需縮小(特に、中国の需要)と、国内経済のデフレ化という、二重の枷(かせ)をはめられてしまったのだ。
 この状況で、韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権が「頼った」のが中国なのであるから、笑うしかない。韓国の経済低迷の主因の一つは、間違いなく中国の経済失速なのである。すでに中国は株式バブルが崩壊し、自動車をはじめとして各種の産業が極端な供給過剰に悩んでいる。
 もともと、対中輸出への依存度が高すぎたといわれればそれまでだが、この期に及んで朴大統領は9月3日の抗日戦争勝利70年式典の軍事パレードに出席したわけだから、「さすがは属国」という感想を覚えてしまった。
米国は韓国に対し、朴大統領が軍事パレードに臨席しないように再三、警告をしたが、それを振り切る形で臨席した。
 結局のところ、韓国は国家として「中国の属国への道」を選択したことになる。
中国人民銀行中央銀行)は先日、人民元を切り下げたが、これ自体は中国の輸出増にほとんど貢献しないだろう。
 とはいえ、韓国の輸出競争力が下がることは疑いない。
 中国は韓国の経済成長率を引き下げる政策を次々に打ってくるにも関わらず、大統領は媚(こ)びを売り続ける。属国というのは、こういうものなのだなあと、つくづく感心した次第である。(夕刊フジ