・ネットで取引される武器の顧客は、銃マニアが主力

・中国では黒社会(マフィア)ばかりか、素人にも、武器の所持が拡大している。
・武器市場は地下経済で猖獗を極めるようになり、ネットで製造方法を取得し、部品をばらばらに仕入れて、ネットで通信販売というニュービジネスに治安当局が振り回される事態となった。
・ネットでの助言者は「QQ集団」と呼ばれる。
・密造工場の大規模なものは貴州省の小都市でみつかり、部品工場は広東省が多い。
安徽省のグループは700件以上の取引を成立させていた。
・武器の地下市場はヤクザが取り仕切り、軍の横流し武器などを取引してきた。マーッサージパーラーなどの売春組織、ナイトクラブのボディガードたち、石炭の経営者などが顧客で、地下経済の主力である麻薬、博打、売春などの「防衛」に欠かせない。
・ネットで取引される武器の顧客は、銃マニアが主力、密造も素人がネットで製造知識を仕入れ、部品を特注し、しかも性能は軍が使用する武器に遜色がないと言われている。








〜〜〜関連情報(参考)〜〜〜
中国国内の武器市場も肥大化、大量の銃がでまわっている   
宮崎正広  2015.12.26
地下経済に存在した武器のブラックマーケット
  ネット時代、素人の起業家が銃の密造に励み、しかもそれをネットで売る。なんでもあり、の中国だから、ま、あり得る話ではある。
 中国では黒社会(マフィア)ばかりか、素人にも、武器の所持が拡大している。公式の武器貿易はNORINCO(北方工業集団)など、国有企業が取り仕切っている上、中国の法律では軍と警察以外、個人で武器所持は許されていない。
近年は猟銃さえ規制が厳しくなった。
 ましてや武器の密造など、認められている筈がない。NORINCOの輸出は1億6000万ドルとされる。
 ところが、国内にある武器市場は地下経済で猖獗を極めるようになり、ネットで製造方法を取得し、部品をばらばらに仕入れて、ネットで通信販売というニュービジネスに治安当局が振り回される事態となった。ネットでの助言者は「QQ集団」と呼ばれる。
 むろん、ネットでは暗合が使われ「狗友」(密売仲間)、「狗食」(銃弾)などで頻繁な通信があり、おたがいがハンドリングネームを名乗るため、実態は不明。密造工場の大規模なものは貴州省の小都市でみつかり、部品工場は広東省が多いという。
当局が最近手入れした安徽省のグループは700件以上の取引を成立させていたという(米国ジェイムズ財団「チャイナ・ブリーフ」、12月21日号)。
 これまで武器の地下市場はヤクザが取り仕切り、軍の横流し武器などを取引してきた。マーッサージパーラーなどの売春組織、ナイトクラブのボディガードたち、石炭の経営者などが顧客で、地下経済の主力である麻薬、博打、売春などの「防衛」に欠かせない。
 ところが、ネットで取引される武器の顧客は、銃マニアが主力、密造も素人がネットで製造知識を仕入れ、部品を特注し、しかも性能は軍が使用する武器に遜色がないと言われている。それも暗合で通信しあうというのだから、徹底的に異次元の空間から出現したのである。