・先進国成長率との差が縮まり、投資先として新興国の魅力が薄れ、投資マネーが減少した。

新興国・地域に対する投資マネーが、10年と比べ1兆1230億ドル(約120兆円)減少した。
米連邦準備制度理事会FRB)による利上げに備え、世界中の投資家が新興国から資金を引き揚げ、米国に振り向けた。
・先進国成長率との差が縮まり、投資先として新興国の魅力が薄れ、投資マネーが減少した。












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2016.4.6 22:30更新
新興国投資が120兆円減少 IMFが調査、投資先として薄れる魅力

 国際通貨基金IMF)は6日発表した世界経済見通しの分析編で、2015年9月末まで1年間の新興国・地域に対する投資マネーが、10年と比べ1兆1230億ドル(約120兆円)減少したと明らかにした。 新興国の景気低迷を反映しており、「当面は縮小が続く」との見方を示した。
 投資マネー減少は15年7〜9月に際立っていたとも強調。米連邦準備制度理事会FRB)による9年半ぶりの利上げに備え、世界中の投資家が新興国から資金を引き揚げ、米国に振り向けたためだとみている。
 中国やロシア、南アフリカなど45の国・地域を対象に、最新データが入手できる15年9月末までの投資マネーの動きを分析。
 高成長を続けてきた新興国の経済が減速して金融危機後の景気回復を進める先進国の成長率見通しとの差が縮まり、投資先としての魅力が薄れ、投資マネーが減少したと結論づけた。
 「今後も外貨準備を堅実に管理し、為替相場の柔軟性をさらに高めることが必要だ」と提言した。(共同)