・脆弱な通貨をかかえるロシアと中国がともに金保有を増やしている!いつ紙屑同然になるか?の不安感からか?

・ロシアの国家備蓄としての金保有は1460トン、日本の二倍である。
・中国は世界最大の産金国であり、同時に世界最大の金消費国でもある。現在の金保有は1700トンと見積もられる。
・理由は、米ドル建てで借りている借款への対応とされる。
ルーブル人民元も 下落の一途?
・脆弱な通貨をかかえるロシアと中国がともに金保有を増やしている!
 自国通貨が、いつ紙屑同然になるか?の不安感からか?









〜〜〜関連情報(参考)〜〜〜
ロシアの金備蓄は気づかないうちに日本の二倍   
宮崎正広  2016.05.19
■中国は日本の2・5倍、かれらは金本位復帰に備えているのか?
 ブーチンは西側に悟られないように静かに金備蓄を増やしていた。ロシアの国家備蓄としての金保有は1460トン、日本の二倍である。何時の間に?
中国は世界最大の産金国であり、同時に世界最大の金消費国でもある。現在の金保有は1700トンと見積もられる(英文プラウダ、5月17日)
 スペイン紙『エルパソ』によれば、両国が金備蓄を増やしているのは、第一に米ドルが弱体化していく近未来のショックに備えており、第二は、米ドル建てで借りている借款への対応とされる。
 ロシアの金備蓄を現在のレートで換算すると3680億ドルに達し、同国の外貨準備高より多い。2005年の備蓄量から二倍となっている。
他方、ロシア通貨のルーブルは対米ドルレートが劇的に下がっており、2015年に一ルーブル=3円弱、現在は一ルーブル=1円40銭程度まで下落している。
中国も人民元レートは過去一年で10%以上の値崩れを示してきたが、近未来にさらに下落するだろうと予測されている。
中国は2015年夏まで毎月6トンから8トンの金を購買してきたが、15年末以後はペースを二倍にたかめ、過去十五ヶ月に間に70%増やした。
 こうした状況下で脆弱な通貨をかかえるロシアと中国がともに金保有を増やしていることは不気味でもあり、ひょっとして金本位制復帰を、その備蓄理由の最大の根拠としているのかも知れない。