・日本が自分の力で国を守ることができる、精強な軍隊を持たなければならないと覚悟し、主張するなら、アメリカ兵へのヘイト報道も多少は許されよう!

沖縄県警の統計によれば、人口当りの殺傷罪、盗みなど刑事犯が占める比率は、沖縄県民が0.24%であるのに対して、沖縄県に駐留するアメリカ軍人、軍属は、その約5分の1の0.05%でしかない。
・いったい、本土で500人か、600人でも集まって、同じように痛ましい殺人事件を糾弾する集会が、1回でも開かれたものだろうか。
テレビ朝日のレポーターがマイクを握って、「深い怒りに包まれていた」とか、「国民の怒りは限度をこえた」と、叫んだことがあるだろうか。
・なぜ本土において、アメリカ兵による不祥事に対する怒りを煽りたてる必要が、あるのだろうか。
アメリカ軍が日本に駐留しているのが、けしからんというのならば、アメリカ軍がいなくても、日本が自分の力で国を守ることができる、精強な軍隊を持たなければならないと主張するべきだが、そうすることもない。
・日本においてアメリカ兵に対する人種差別が酷いと訴えられたら、「もう日本を守るのは、やめよう」という世論が、醸成されかねない。
・日本が自分の力で国を守ることができる、精強な軍隊を持たなければならないと覚悟し、主張するなら、アメリカ兵へのヘイト報道も多少は許されよう!









〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
 沖縄米軍報道に違和感 ヘイト・ジャーナリズムへの懸念
加瀬英明     Date : 2016/07/26 (Tue)

 沖縄県うるま市で、アメリカ軍の軍属によって、20歳の日本女性が殺害された。 痛ましい事件である。日本の新聞や、テレビによって、連日のように大きく取り上げられている。オバマ大統領までが、この事件について陳謝した。 地元の沖縄本島では、アメリカ軍を糾弾する島民集会があい次いで開かれ、6月19日には、那覇において6万5000人(主催者発表)が集まって、気勢をあげた。
 たしかに、痛ましい事件だった。しかし、私はマスコミが勢揃いして、あれほどまで賑々しく報道する必要が、いったいあるのだろうかと思う。
 沖縄県警の統計によれば、人口当りの殺傷罪、盗みなど刑事犯が占める比率は、沖縄県民が0.24%であるのに対して、沖縄県に駐留するアメリカ軍人、軍属は、その約5分の1の0.05%でしかない。
 この事件直後に、アメリカ軍の女子兵士が、酔って乗用車を逆走させ、衝突事故を起した。幸いなことに、死傷者がでなかった。
 このあいだにも、本土では殺人事件が続発した。警察官2人が酔っぱらって、乗用車を逆走させて、対向車と衝撃する事故が発生している。
 6月後半には、大型店で男性が包丁を振り回して、店内の客を無差別に刺して、1人が死亡、3人が重軽傷を負う、凄惨な事件も起った。
 6月20日に、テレビ朝日のニュース番組を見ていたら、レポーターが前日に集会が開かれた広い競技場を背景にして、集会が「深い怒りに包まれていた‥‥」とか、「県民の怒りは限度をこえた」と、連呼していた。
 いったい、本土で500人か、600人でも集まって、同じように痛ましい殺人事件を糾弾する集会が、1回でも開かれたものだろうか。
 テレビ朝日のレポーターがマイクを握って、「深い怒りに包まれていた」とか、「国民の怒りは限度をこえた」と、叫んだことがあるものだろうか。
 沖縄でこのような集会が行われるのは、政治的な目的があるから理解できるが、なぜ本土において、アメリカ兵による不祥事に対する怒りを煽りたてる必要が、あるのだろうか。
 今年に入ってから、ヘイトスピーチを禁じる立法が行われた。アメリカ軍の軍属が若い女性を襲って殺害したことは、いうまでもなく許すことができないことだ。
 だが、沖縄で起った事件を取り上げて、連日、大きく報道するのは、常軌を逸しているとしかいえない。これは、ヘイトスピーチ――あるいは、ヘイト・ジャーナリズムに当たるものだ。
 アメリカ軍が日本に駐留しているのが、けしからんというのならば、アメリカ軍がいなくても、日本が自分の力で国を守ることができる、精強な軍隊を持たなければならないと主張するべきだが、そうすることもない。
 日本には、常時、10万人あまりのアメリカ陸海空軍人があって、毎年、その4分の1あまりが交替している。
 毎年、2万5000人のアメリカ兵が帰米するとして、もし、日本においてアメリカ兵に対する人種差別が酷いと訴えられたら、「もう日本を守るのは、やめよう」という世論が、醸成されかねない。
 その時は、テレビ朝日のレポーターが高給を食んでいる職場をやめて、自衛隊に入隊してくれるのだろうか。