・今、日本政府は「債務をどうして返すのか?」と聞かれたら「踏み倒します」と答える

・2012年 財務省が発表の「国の財務書類」では、日本政府の財務は、負債が資産を上回る「債務超過」で、477兆円となったとされている。 
・2012年度の名目国内総生産(GDP)の473兆円さえも上回っている。
債務超過の理由は、日本政府の資産が640兆円なのに対して、負債が1120兆円もあるからだ。理由は、基礎年金とかつなぎ国債などいろいろあって、話を聞けば聞くほど、誤魔化される。
・日本政府(国ではない)は国民からほぼ1000兆円、その他の人から100兆円ぐらいを借りている。  普通の会社なら債務超過になると、お金を貸した人がいざというときに回収できない(それだけの資産がない)ので、貸さない。そこで倒産する。
・なぜ、これほどの債務超過なのに銀行がお金を貸し、財務省の役人が赤字を出しているのだろうか?
・その理由が恐ろしい!
1)赤字になったのは収入に見合う財政をせずに、むやみに使ったから、
2)赤字になっても使った金額は1000兆円だが、その10%の100兆円を中間搾取で役人や政治家がポケットに入れた(これがうまみになる。個別にだれてとったかは不明。全体の収支がそうなっている。あとは検察の役割。)、
3)景気が大幅に回復すれば租税などが増えるから理論上は返せる(実際は返せないと多くの人が思っている)、
4)債務超過がある程度になれば、まずは日銀がお札をどんどん刷る、
5)円を刷っても、ドルも刷っているし、ユーロも刷っているので、国際的にはそれほど破壊的にはならない、
6)租税などが増えずに政府の借金が返せなければ、消費税を上げる、
7)まず2014年に8%、それから10%、さらに20%まで税を上げれば、債務超過は消える、
8)もともと国民から借りたお金で債務超過になったが、その債務を返すために増税しても、「子孫のため」と言えば、国民は理解できないので賛成する、 ???
9)あとはNHKを抱き込めば、NHKが「政府の借金」を「国民の借金」と言ってくれるから国民は騙せる、
10)経済の専門家は研究費などを渡しているから大丈夫だ。

・今、日本政府は「債務をどうして返すのか?」と聞かれたら「踏み倒します」と答える(国民から借りたお金を、税として国民から取り立てて返す=踏み倒し)から、アウトローなのだ。








〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
政府の赤字の話01 日本政府の債務超過と「踏み倒し」の構図
武田邦彦

難しい言葉が出てくると思うが、できるだけわかりやすく書いて、さらに音声で丁寧に説明したいと思う。ご商売をされている人は大丈夫だが。
2012年の暮れに財務省が発表した「国の財務書類」では、日本政府の財務は、負債が資産を上回る「債務超過」で、2011年度からさらに17・7兆円増えて477兆円となったとされている。 この金額は2012年度の名目国内総生産(GDP)の473兆円さえも上回っている。
 債務超過の理由は、日本政府の資産が640兆円なのに対して、負債が1120兆円もあるからだ。理由は、基礎年金とかつなぎ国債などいろいろあって、話を聞けば聞くほど、誤魔化される。
 少し脱線するが、「教育で成績が良い」とか「頭の良い人」という人の最大の欠点は「知識があって、説得がうまく、それを自分に有利なように使う」ということだ。    このことをもって「欠点」と言ってよいかどうかは不明だ。
 筋肉の強い人が筋肉を使ってレスリングに勝ち、足の速い人がオリンピックで金メダルをとってもそれは「良いこと」だ。   だから「自分の力を有効に使う」というのは間違っていないが、「頭」の場合は「人をだます」というのがあり、これにルールを当てはめるのが難しい(ルールは頭で作るから)という問題がある。
 それはともかくとして、簡単に言えば、
日本政府(国ではない)は国民からほぼ1000兆円、その他の人から100兆円ぐらいを借りている。  普通の会社なら債務超過になると、その会社にお金を貸した人がいざというときに貸したお金を回収できない(それだけの資産がない)ので、貸さない。そこで倒産する。
 会社でも、一時、債務超過に陥っても、売り上げや収益がどんどん伸びていれば、銀行などの貸し手も「大丈夫だろうな。資産は足りないけれど」とお金を貸してくれる。  今の国の状態はそれと同じだ。
 銀行はGDPを超えるような債務超過を起こしている日本政府に貸し続けている。 
財務省債務超過なのにさらに赤字を重ねて安倍さんが外国に行けばお金を配り、財界の人が来れば補助金を配っている。  なぜ、これほどの債務超過なのに銀行がお金を貸し、財務省の役人が赤字を出しているのだろうか?
 その理由が恐ろしい。
1)赤字になったのは収入に見合う財政をせずに、むやみに使ったから、
2)赤字になっても使った金額は1000兆円だが、その10%の100兆円を中間搾取で役人や政治家がポケットに入れた(これがうまみになる。個別にだれてとったかは不明。全体の収支がそうなっている。あとは検察の役割。)、
3)景気が大幅に回復すれば租税などが増えるから理論上は返せる(実際は返せないと多くの人が思っている)、
4)債務超過がある程度になれば、まずは日銀がお札をどんどん刷る、
5)円を刷っても、ドルも刷っているし、ユーロも刷っているので、国際的にはそれほど破壊的にはならない、
6)租税などが増えずに政府の借金が返せなければ、消費税を上げる、
7)まず2014年に8%、それから10%、さらに20%まで税を上げれば、債務超過は消える、
8)もともと国民から借りたお金で債務超過になったが、その債務を返すために増税しても、「子孫のため」と言えば、国民は理解できないので賛成する、 ???
9)あとはNHKを抱き込めば、NHKが「政府の借金」を「国民の借金」と言ってくれるから国民は騙せる、
10)経済の専門家は研究費などを渡しているから大丈夫だ。
と、まあ、こういう考えなのである。 かなり複雑なので、第二回、第三回ぐらいの整理をすると全体像が見えてくると思う。
問題は政府に債務ができたということではない。 債務は時々、できるし、それを返す当てがあればよい。 でも「アウトロー」の方法で返そうというのはダメだ。  会社の社長が債務をどうして返済するか聞かれて「泥棒します」という答えはダメということだ。
今、日本政府は「債務をどうして返すのか?」と聞かれたら「踏み倒します」と答える(国民から借りたお金を、税として国民から取り立てて返す=踏み倒し)から、アウトローなのだ。
これは日本文化を破壊する。 (2014年02月04日  平成26年2月4日)