やくざ国家党独裁の中国は軍事衝突の前に国際的支援を確保するための法的な論拠を用意する戦略も周到にシナリオに含めて展開するのだ!

人民解放軍の戦略家である張善新氏と藩健剛氏は、『いかなる軍事衝突に先立っても中国は広範な世論の支持を集める必要があるため、これから開始する軍事行動への国際的な支援を得る法的なキャンペーンを打ち上げねばならない』と論文をだしている。
・つまり、やくざ国家党独裁の中国は軍事衝突の前に国際的支援を確保するための法的な論拠を用意する戦略も周到にシナリオに含めて展開するのだ!


〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜

中国は主権拡大のために「法規戦争」を展開する
     古森義久
2010.10.07 Thursday
 中国が領土紛争で自国の主権の拡大を主張するとき、どのような手段をとるのか。もちろん軍事的手段というのはよくあります。
 しかし非軍事の方法もあるのです。その一つ「法規戦」をみましょう。私の著書「アメリカでさえ恐れる中国の脅威!」からの引用です。中国は宇宙に対しても、自国の主権を拡大して主張するのです。
                  =======               
報告の記述を追ってみよう。
▽法規戦
 報告によると、米中経済安保調査委員会の公聴会で証言したアメリカ空軍法律顧問(国際問題担当)のフィリップ・ミーク氏が「法的戦争」あるいは「法規戦」の意味を以下のように説明した。

「ある国家が法的な議論の場で自国の軍事行動を正当化するか、または敵国の軍事行動、防衛、抵抗の合法性を否定することを指す」

 報告はそこから敷衍して「法規戦」の典型例は中国の学者たちの最近の宇宙の主権についての主張だと述べている。

 国際的な場で急速にその人数を増す中国の学者や専門家たちが中国の地上の国境線はそのまま空中に伸び、宇宙にまで無制限に延長され、宇宙もその地上の国境線からの延長によって囲まれた空間が中国領であり、中国の主権下に属する、と主張しているのだ。
中国の学者たちが最近、そういう趣旨の論文を各国の雑誌類に発表し始めたというのである。

報告は述べる。
「これらの論文は宇宙の領有権を主張することは現行の国際法類に矛盾も、違反もしないと宣言する。なぜなら現行の国際法規には宇宙を定義づける条項は存在せず、領土と領空が高度ではどこまでで、どこから先が宇宙となるかの境界線を確定した国際法規もないからだ。中国の学者たちはその点を利用するようにして、 いっせいに、『中国はその領土の上方にある宇宙は自国領だとみなす』と主張するのだ。つまり自国の領土の上空は領空として無限に上方へ伸び、その先の宇宙もみな中国の主権下にあるとするわけである」

中国のこの解釈は考えれば、ものすごい主張である。自分の国の領土の上空は無限に自国の主権が伸びており、宇宙までが自国の領土だというのだ。こんな主張をする国はほかには存在しない。

だが中国のこの野心に満ちた主張は宇宙条約には反している。中国自身が調印した宇宙条約に違反する主張なのだ。

その点を報告は説明する。

「中国による宇宙での自国の主権の主張は宇宙に関する国際法規とは完全に衝突する。宇宙条約はその第二条で『月その他の天体を含む宇宙空間は、主権の主張、使用若しくは占拠又はその他のいかなる手段によっても国家による取得の対象とはならない』と明記しているからだ」

しかし中国当局はそうした実態は百も承知で宇宙での自国の主権を主張している、ということだろう。そして中国の主権の主張の恐ろしいところは、それが宇宙に限らず、いつも軍事力と表裏一体になっている点である。

この点も報告は淡々と記述していく。
「中国がこうした自国の主権の 主張を法的に正当化しようとする努力は、国際的な支援を得ようという目的のほかに、もし自国の主権が軍事力で挑戦を受けた場合に、中国側の軍事力がただち に軍事衝突へと突入できる準備をすることを正当化しておくという意図がある。海洋でも、宇宙でも、いくつもの前線で中国としては主権発揮のための軍事衝突への基盤を築いておくことだろう」

法律の面で戦いを挑むという「法規戦」も結局は実際に軍事力を使う熱い戦争の側面からの支援ということなのだ。

人民解放軍の戦略家である張善新氏と藩健剛氏は、『いかなる軍事衝突に先立っても中国は広範な世論の支持を集める必要があるため、これから開始する軍事行動への国際的な支援を得る法的なキャンペーンを打ち上げねばならない』と論文で書いていた」