中国に対し、管首相は自らの声で、違法を行っていないフジタ社員の即時解放を強く要求すると共に、民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏の釈放をも要求されたし!

・三条 健です。
・平和賞を選考するノーベル賞委員会(ノルウェー)の事務長に中国の外務次官が、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏へのノーベル平和賞授与は外交関係に悪影響を及ぼすと圧力をかけたようだ。共産党独裁政権中国のやることはこういうことだ!
中国の強い反発を承知でノーベル平和賞の理念を貫いた委員会は 中国に甘い顔を見せるアメリカに対しても警鐘を鳴らした。
・「大国になった中国に対し批判すべきは批判しなければならない」と中国の民主化を求めたノーベル賞委員会の強い意志を評価したい。
・中国に対し、管首相は自らの声で、違法を行っていないフジタ社員の即時解放を強く要求すると共に、民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏の釈放をも要求されたし!

〜〜〜メディア報道の一部<参考>〜〜〜

【主張】劉氏ノーベル賞 国際世論が迫った民主化
2010.10.9 03:16
 他からの批判を許容しない政治体制に国際世論が発した警告−それが中国の著名な民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏へのノーベル平和賞授与に込められたメッセージだろう。

 劉氏は中国共産党による一党独裁体制の廃止を求める「08憲章」の起草者として国家政権転覆扇動罪に問われ、今年2月には懲役11年、政治的権利剥奪(はくだつ)2年の実刑判決が確定した。服役中の受賞だ。

 平和賞を選考するノーベル賞委員会(ノルウェー)の事務長に中国の外務次官が、授与は外交関係に悪影響を及ぼすと圧力をかけたのは異様である。中国の強い反発を承知でノーベル平和賞の理念を貫いた委員会を支持したい。

 劉氏は1989年、米コロンビア大学に研究者として在籍中に帰国し、民主化要求運動に加わった。天安門事件では「反革命罪」で投獄された。その後も再三投獄や監禁刑罰の「労働教養」に処せられたが、文筆活動はやめず、時評や論文を発表し続けた。

 ノーベル賞委員会は劉氏が「長年、非暴力による人権擁護の闘いを続けた」ことを授賞理由にあげた。弾圧に屈することなく中国国内にとどまり、平和的な手法で改革を訴える不屈の精神への高い評価である。

 同時に委員会は「大国になった中国に対し批判すべきは批判しなければならない」と中国の民主化を求めた。これが国際世論であると中国指導部は認識すべきだ。

 中国は過去にもノーベル平和賞に強い拒絶反応を示した。89年、チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世への授賞である。

 ダライ・ラマは中国への要求を「チベットの独立」から「高度な自治」へと変えた。中国は「国家分裂主義者」と断定したままだが、世界各地で行われるダライ・ラマの講話集会はいつも大聴衆に埋められている。

 91年に受賞したミャンマー民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさんの軍事政権に屈服しない姿勢も国際世論の支持が高い。ダライ・ラマとも共通する「非暴力」への共感だ。

 劉氏のノーベル平和賞受賞が中国社会に潜在する民主化要求のうねりを再び呼び起こす可能性がある。しかし、流血の天安門事件を忘れてはならない。国際社会は中国の自由抑圧や人権状況への監視を強める必要がある。