自国の正しい歴史、誇れる史実を堂々と、そして正確に子供たちに教えよう!

・三条 健です。  年頭に、米長邦雄永世棋聖が良いことを言っている。 
・663年の白村江の戦いがそれである。残念ながら惨敗した。旧暦の8月27、28日のことである。
 この史実を日本中の若者に教えて、朝鮮半島の人々にも伝えるべきだ。敗れた日本軍は百済の難民を船に乗せて逃げ帰った。同行した人々が日本文化のために果たした役割は大きい。この故事にならい外国人参政権帰化してこそ、すべてがハッピーになるのだということも教え諭すべきである。
・「南京大虐殺」などというでっち上げにも困ったものだが、南京への孫文ツアーを日中同時に1年間やってはどうか。近代中国は日本の助けがあったからこそ成立したのだ。日本は日本の良さを隠すことなく表へ出すべきである。孫文には功と罪の二面あるという説を唱える人もいるが、現在の中国は孫文の功と、それを強力に支援した日本の協力によって成り立った事実だけは間違いなかろう。
・中国への土下座外交とも受け取れる態度に、90%近くの国民がノーを突きつけたのだ。日本人はこんなに愛国心の強い国民だったのか、と認識を新たにした。
・今こそ美しい教育をすべき時である。自国の正しい歴史、誇れる史実を堂々と、そして正確に子供たちに教えることである。凛とした教育を始めよう。


〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
【正論】年頭にあたり 永世棋聖米長邦雄 
これから凛とした教育をしよう 
2011.1.10 03:29
 苦しい時、不利な局面の時にこそ、笑うことが勝利への特効薬である。そういう考え方をすれば不利も有利に変えられる。それが私の人生哲学、勝負哲学である。
 日本はどうなるのだろう。現状は目を覆いたくなることが多い。
政治も経済も教育も、問題を数えあげればきりがない。
増大する中国の脅威に加え、韓国にはハブ空港、ハブ港など負け続けだ。
東南アジアを余裕をもって見ていられるのも今のうちだけではあるまいか。
現在も将来も暗澹(あんたん)たる思いを抱かずにはいられない状況だ。これからどうすべきか。将棋の格言や金言を当てはめて考察する。

◆飛車の捨て所肝要なり:
 昨今の日本ほど交渉下手な国は世界に類を見ないだろう。NHKで「坂の上の雲」を放映していたが、明治の日本人の若々しさや国家観は、これでも同じ民族なのかと驚嘆する所が多々ある。
その前の大河ドラマ龍馬伝」でも、江戸から明治への移行期の若者たちの姿を見た人々は多いだろう。
 2つのドラマの主人公たちは皆20代、30代前半の若者だったことを今一度、思い起こしてほしいものだ。龍馬は33歳で暗殺された。龍馬は将棋の駒でいえば大駒の飛車か角に相当する人物だったが、きれいに散った。しかし、新しい日本の中で今尚生きている。

 隣国との関係をみよう。昨年は日韓併合百年であった。日本は、わずか百年ではなく、百済滅亡1350年を持ち出すべきだった。660年に百済は滅亡した。日本は船団を率いて支援、朝鮮半島に残っている同志とともに戦った。663年の白村江の戦いがそれである。残念ながら惨敗した。旧暦の8月27、28日のことである。
 この史実を日本中の若者に教えて、朝鮮半島の人々にも伝えるべきだ。敗れた日本軍は百済の難民を船に乗せて逃げ帰った。同行した人々が日本文化のために果たした役割は大きい。この故事にならい外国人参政権帰化してこそ、すべてがハッピーになるのだということも教え諭すべきである。

◆遠見の角に好手あり:
 今年は中国との関係でも重要な年、辛亥革命(1911年)百周年である。中国で誰が一番偉いかといえば孫文である。毛沢東トウ小平も全く頭が上がらない。近代中国は孫文の手によって建国された。それが辛亥革命である。私はまだ見たことはないが、南京には孫文の陵墓、中山陵があり、「孫文先生は日本の友人、知己の助力を以てこの大事を成し遂げ云々(うんぬん)」と説明されているとも聞く。
 「南京大虐殺」などというでっち上げにも困ったものだが、南京への孫文ツアーを日中同時に1年間やってはどうか。近代中国は日本の助けがあったからこそ成立したのだ。日本は日本の良さを隠すことなく表へ出すべきである。孫文には功と罪の二面あるという説を唱える人もいるが、現在の中国は孫文の功と、それを強力に支援した日本の協力によって成り立った事実だけは間違いなかろう。

◆「金底の歩」岩よりも固し:
 戦後の教育に問題があるのは確かだ。日本史は昭和10年代の日本を悪の権化ともいうべき国とした辺りで終わる。日本を悪い国などと思っている国は世界で3つしかない。いや、もうひとつある。悲しいことにそれは日本である。
 ところが、神風が吹いた。尖閣諸島沖で海保巡視船に中国の漁船が衝突してきた事件だ。明らかに中国側の蛮行である。この対応を誤って、菅直人仙谷由人コンビの政府と民主党の支持率は急降下した。中国への土下座外交とも受け取れる態度に、90%近くの国民がノーを突きつけたのだ。日本人はこんなに愛国心の強い国民だったのか、と認識を新たにした。

 教育は、国にとっては最も肝要であり、しっかりとさせなければならない。江戸時代は藩校はもとより、寺子屋でさえ今の学校より凛(りん)としていた感がある。日本が世界の人々に愛されるのはなぜかを子供たちに教えるべきである。だが、本来、そうした教育を行うべき学校がそれをできない不幸な国に、日本はなってしまった。個々の具体例を挙げて先人の偉業、功績を堂々と教えることができずして、学校といえるだろうか。

 国際化は時代の流れである。小学校から英語教育をという意見もある。それも良かろう。だが、その前にまず身につけさせなければならないのが、自国の文化、歴史に誇りを持つことだろう。

 総合学習には4つの柱があり、その中のひとつが「国際理解」である。将棋を授業に取り入れている学校も出てきたが、それは国際理解の一環である。ピンと来ない読者も多いと思うが、国際化のイの一番は「アイデンティティー」にあるからだ。自分は何者か。これをきちんと相手に伝えることが最も大切なことである。

 今こそ美しい教育をすべき時である。自国の正しい歴史、誇れる史実を堂々と、そして正確に子供たちに教えることである。凛とした教育を始めよう。(よねなが くにお)