・盆暗外交官は辞めてもらい、詳細で正確な情報と分析に基づき、緻密な戦略を立てよ!

・極東シベリア開発への協力などロシアのアジア太平洋経済圏入りに協力する中で北方領土問題の解決を目指すという基本方針で、今もその方針を踏襲
・外務省は、今後は、アジア太平洋に向かうロシア、北方領土で進むロシア化、そして中ロ関係と言う三つのベクトルについてしっかりとした情報収集と分析を進めるとしている。
・何か発生してから後に、今後は云々と言うのではなく、事前に各種のシミュレーションを行い、優先度推定の訓練を常時、実施しておくのが外交だ!

・盆暗外交官は辞めてもらい、詳細で正確な情報と分析に基づき、緻密な戦略を立てよ!

〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
 正確な情報と分析は対ロシア政策の組み立てにも必要不可欠です。
 今の日本の対ロシア政策は基本的には、安倍政権の誕生とともに、外務省の対ロシア政策責任者が、「当時のプーチン政権が本格的に極東開発に乗り出す、その中で日本との関係を重視するとの政策決定をした」との情報を基に組み立てました。
 極東シベリア開発への協力などロシアのアジア太平洋経済圏入りに協力する中で北方領土問題の解決を目指すという基本方針で、今もその方針を踏襲しています。
 今回のメドベージェフ大統領の国後島訪問は、大統領府での意思決定プロセス、大統領の性格、2012年のロシア大統領選挙をめぐる動きなどについて貴重な分析の材料となります。
 外務省は、今後は、アジア太平洋に向かうロシア、北方領土で進むロシア化、そして中ロ関係と言う三つのベクトルについてしっかりとした情報収集と分析を進めるとしています。国後訪問がロシアの対日政策の根本的な変更を意味するものかどうか、そして日本にどのようなメッセージを伝えようとしたものなのか、情報を集め、詳細に分析することが新たな対ロシア政策の組み立てに不可欠です。
 APECで日ロ首脳会談を行う方向で調整が進んでいますが、メドベージェフ大統領の国後訪問の後、何の戦略もなくただ会うためだけの会談であるならば会わない方が良いでしょう。APECでの日ロ首脳会談は領土交渉を再構築するための外交的戦いの場であるべきです。
 菅総理、前原外務大臣のリーダーシップの下、外務省では今度こそ情報戦に負けないように詳細で正確な分析に基づき、緻密な戦略を立てて、日露首脳会談に臨むよう求めます。
投稿者:石川 一洋