・中国政府の人権弾圧は世界でも最大、最悪であり、国連の人権宣言などの違反だけでなく、自国の憲法や法律にも違反する！
・中国共産党政権による国民の人権の弾圧や法の無視がこの一年さらに悪化した！
・中国共産党政権当局が2011年２月ごろから人権や民主化の弁護士と活動家を法的手続きなしに連行し、行方不明とする措置を体系的に取り始めた！ 著名な芸術家の艾未未氏が８１日間も秘密拘束された。
・中国当局が一人っ子政策の強化で妊娠女性への強制中絶を激増させた！
・チベット、ウイグル、モンゴルの各少数民族が独自の言語や文化、風習を中国当局に奪われ、漢民族への強制的な同化を迫られている。
・中国当局は「国家インターネット情報室」を新設し、民主化や共産党批判へのネット規制を大幅に強化した。
・中国政府の人権弾圧は世界でも最大、最悪であり、国連の人権宣言などの違反だけでなく、自国の憲法や法律にも違反する！
〜〜〜関連情報＜参考＞〜〜〜
中国の人権弾圧が悪化した
古森義久
2011.10.14 Friday
アメリカの議会と政府が共同で中国の人権弾圧を調べて報告するという組織が２０１１年度の年次報告を発表しました。
アメリカの立法、行政の両方が中国の国内状況に関心を持つのは、中国当局の価値観や国際的責任、道義性などを知って、米側の対中国政策の指針にするという趣旨です。この報告をみる限り、中国は依然、「人権弾圧大国」といえます。
〔ワシントン＝古森義久〕米国の「中国に関する議会・政府委員会」は１２日、中国の人権と法の統治についての２０１１年度の年次報告を発表した。
同報告は中国共産党政権による国民の人権の弾圧や法の無視がこの一年さらに悪化したことを広範な実例をあげて指摘した。
米国の立法府と行政府が共同で中国の人権状況を調べ、対中政策の指針とすることを目的とする同委員会（委員長・クリス・スミス共和党下院議員）は３５０㌻にわたる同報告でまず中国当局が今年、「全国人権行動計画」などを発表し、人権状況の改善をうたったのとは対照的に弾圧はこの一年、大幅に悪化したと総括した。
同報告は新しい傾向として「人権弁護士や活動家の失踪」をあげ、当局が今年２月ごろから人権や民主化の弁護士と活動家を法的手続きなしに連行し、行方不明とする措置を体系的に取り始めたとして、その実例として著名な芸術家の艾未未氏が８１日間も秘密拘束されたことを指摘した。
同報告は「人口計画」では中国当局が一人っ子政策の強化で妊娠女性への強制中絶を激増させたとし、福建省の妊娠８カ月の女性の実例などをあげた。
「労働者の権利」では中国では一般労働者が自主的な労働組合を結成することが禁じられ、劣悪の労働条件を強いられ、未成年者労働も増えているという。
同報告はさらに「少数民族の言語と文化」としてチベット、ウイグル、モンゴルの各少数民族が独自の言語や文化、風習を当局に奪われ、漢民族への強制的な同化を迫られている、と指摘した。
「インターネット規制」については中国当局が今年５月に「国家インターネット情報室」を新設し、民主化や共産党批判へのネット規制を大幅に強化したため、今年はウェブサイトの総数が減ったという。
そのほか「宗教規制」も国家の介入が増強された、としている。
「中国に関する議会・政府委員会」のスミス委員長は１２日に記者会見して「中国政府の人権弾圧は世界でも最大、最悪であり、国連の人権宣言などだけでなく自国の憲法や法律にも違反する」と述べ、米国政府が対中関係の健全な維持では中国側の人権弾圧の是正を常に求めていくことが不可欠だと強調した。
