・ウランにしろプルトニウムにしろ最終的には鉛に変化をする。ウランやプルトニウムも有害だが、なれの果ての鉛も重金属毒性を持ち何億年経っても永遠に毒性は消えない! ウランやプルトニウムの扱いをストップしなければ、地球の地下水を汚染し続けることになる。

・世界中の国で高レベルの核廃棄物はたまり続けている! 高レベル核廃棄物を作るのは大きな罪悪だ! 
・現在、日本国内では使用済み核燃料が年間1300トン出て、累積28,000トンになる。
アメリカの状況は、2005年1月時点で103基、9,754.2万kWの原子力発電所が運転中で、発電所から発生する使用済燃料は年間約2,243tで、貯蔵量は、約49,366tに達している(2003年)。
・地下への埋設はアメリカ基準では100万年という期間の安全性が求められている。それだけの耐久性のある容器はまだ無い! 地下埋設のための施設がどの程度の耐久性があるのかも分かっていない!
・地下水の問題が最大の課題だ! 地下でどのような地下水の動きがあるか分からない時、短くて数百年の安全性が必要であるとされる核廃棄物の地下への埋設を認める国があるでしょうか?
・ウランにしろプルトニウムにしろ最終的には鉛に変化をする。ウランやプルトニウムも有害だが、なれの果ての鉛も重金属毒性を持ち何億年経っても永遠に毒性は消えない! ウランやプルトニウムの扱いをストップしなければ、地球の地下水を汚染し続けることになる。
・その前に、大きな隕石が衝突するのだろうか?


〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
世界は高レベル核廃棄物処分場を求めている

 今の世界の情勢を読む上で鍵になる要素が幾つかあると思います。その一つが世界29ヶ国にある431基もの原子力発電所から排出されている高レベル核廃棄物の処分問題であるのだと思います。 現在、日本国内では使用済み核燃料が年間1300トン出て、累積28,000トンになるということです。(http://www.s-yamaga.jp/kankyo/kankyo-genpatsu-6.htm)
 日本では使用済み核燃料を再処理、リサイクルする方針です。しかし、多くの国ではそのまま廃棄処分します。  再処理にかなりのコストがかかることやその過程で放射性物質が環境中へ漏れること、そして、事故の可能性があることなどのためです。  アメリカも再処理はせず使用済み核燃料をそのまま処分をします。 
 アメリカの状況は「2005年1月時点で103基、9,754.2万kWの原子力発電所が運転中であり、2003年には総発電電力量の19.9%を供給した。これらの発電所から発生する使用済燃料は年間約2,243tで、貯蔵量は、約49,366tに達している(2003年)」ということです。(http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=04-07-03-17)
 再処理をするにしろしないにしろどちらにしても世界中の国で高レベルの核廃棄物はたまり続けています。  地下へ埋設処分をすることが一応国際的に合意されていますがその場所が決まっている国さえフィンランドしかないのです。
 日本での核廃棄物の保管容量は既に限界に近づきつつあり余裕は後6年程度しかないといいます。(http://ojirowashi.no-blog.jp/ykminami/2011/06/post_aad8.html)

 基本的に日本以外の国々も地上保管のための設備容量の限界が近づきつつあるのは確かな様子です。  そのため、いくつかの国では外国へ運び出してしまうことが試みられてきました。   例えば、スイスやドイツがロシアのシベリアへの搬出を企画していた様子です。  そのほか、台湾がウズベキスタンへとか、またはロシアの極東地域、千島列島へ保管場を作ろう動きもあったといいます(http://www.rri.kyotou.ac.jp/NSRG/seminar/No81/kmr0103a.PDF)更に、アメリカと日本の政府が共同でモンゴルに核廃棄物の処分場建設を計画していたことが今年夏に報道されています。(http://blog.livedoor.jp/morinhoor/archives/51654137.html)しかし、結局、これらは皆実現化されていない様子です。なぜでしょうか。

 地下への埋設はアメリカ基準では100万年という期間の安全性が求められています。ここまで長期ではないにしても数百年から数万年の安全性をうたっている国が大部分です。  しかし、そこまで長期の保管が出来るかどうかの保証はありません。  そもそもそれだけの耐久性のある容器はまだありません。また、地下埋設のための施設がどの程度の耐久性があるのかも分かっていません。  これは当たり前で、数百年とか数千年、ましてや数万年にもわたる保管など今までまだやったことがないからです。   そして、このことは非常に重要な問題を提起します。

 それは地下水の問題です。どの国であろうと、地下水を様々な形で利用します。   ところが、地下水がどのような形で流れているか、それはあまりよくは分かっていないのです。アメリカの北西部にはオガララ帯水層という日本の国土よりも大きな地下の湖があり、そこから農業用水を大規模に汲み上げています。
 もし、地下でどのような地下水の動きがあるか分からない時、短くて数百年の安全性が必要であるとされる核廃棄物の地下への埋設を認める国があるでしょうか?特に、南北アメリカやヨーロッパや中国をはじめとしたアジアの国々などが乗るユーラシア大陸の国々で、または、オーストラリア大陸に存在するオーストラリアで、核廃棄物の地下への埋設を認めるはずがないのです。事実、アメリカは、地元の反対運動を受けて、オバマ大統領がユッカマウンテンという砂漠の中に計画されていた地下埋設処分場計画を断念しました。

 そもそも、核廃棄物を地下へまとまって保管することは不可能なのです。どんなに頑丈な施設であってもいつかは壊れてしまいます。そして、ウランにしろプルトニウムにしろ最終的には鉛に変化をします。ウランやプルトニウムもそうですが鉛も重金属毒性を持ちます。そして、これは何億年経っても永遠に消えない毒性です。

 ですから、地下へ埋設処分をすることが国際的に合意されていることが何らかの意図が背景にあり、当面のごまかしのために行われていることだと考えるべきだと思います。

 地下へ埋めると10万年後とか50万年後に情報を伝えることが困難で、どう情報を伝えるかをいろいろ検討しているという話もあります。しかし、普通に金属や石版などに文字を刻めば数千年は情報を伝えることができますし、誰にとっても危険なものであれば、全く別の勢力が支配権を取ったとしてもその危険性を示すことはしようとするはずです。つまり、数万年の地下保管という前提に基づいてこういった話をすることで、核廃棄物について、地下に埋め、目に見えなくすることで忘れ去って構わない、気にしなくていいというメッセージが暗黙のうちに強調されているように思うのです。

 311の地震が起こったのですから、今後、日本の各地でマグニチュード6を超える地震が頻発していくはずです。1年に一回とかの割合ですから日常生活で忘れてしまいがちですが、次の原発震災が起こる確率はかなり高くあります。そして、仮に原発を全て停止し廃止をしたとしても使用済み核燃料の保管の問題は残るのです。今、日本がそれをどうするかを考え、国際的に問題提議をすることは日本にとっても世界中の国にとっても様々な面で大きな意味のあることではないでしょうか?
武田信弘) : 2011年10月14日(金) 23:25