・水の温度が50度だと言っても、炉心がコンクリートを溶かしてどんどん下に沈んでいってる状態であれば、水がもう炉心を冷やせるということはない!

放射能を閉じ込める最後の防壁であった格納容器が、やはり壊れてしまっていて水がもうすでにたまらないので、溶け落ちた炉心を、どこまで本当に冷やせているのか?という心配がまた出てきた!
・水の温度が50度だと言っても、炉心がコンクリートを溶かしてどんどん下に沈んでいってる状態であれば、水がもう炉心を冷やせるということはない!
・ほとんど燃料がないところの水の温度が50度であっても何の不思議もない。



〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
2012年03月29日07:42
2号機水位 格納容器底から60センチ「水がもうすでにたまらないということで溶け落ちた炉心をどこまで本当に冷やせているのか」小出裕章 3/28
=====
水野「えー…。格納容器の水位が、ま、東電はこれまで3メートルほどあるだろうと、言っていたのが、わずか60センチしかないと、いう状況がわかってきました」
▼2号機水位 わずか60センチ! 意外な格納容器の構造が判明!
小出「はい」
水野「これはですね、つまり、どんなリスクが今あるっていうことを意味してるんでしょうか」
小出「え…60センチしかないということは、」
水野「はい」
小出「私はもう初めから、そうだろうと思っていました」
水野「ええ。そうですねえ」
小出「はい。なぜかといえば、2号機は3月10…え…5日(15日)だったと思いますが」
水野「はい」
小出「え…格納容器のサプレッションチェンバーと私たちが呼ぶ場所で大きな破損が起きたという……ことが起きたと思われています」
    ※圧力抑制室=サプレッションチェンバー
水野「あの、下の方なんですよね」
小出「そうです。はい。で、そこであの大きな破損が起きていますので、いくら水を入れたとしても溜まるはずがないと私は思っていましたので」
水野「うーん…」
小出「え…60センチと言われてしまえば、まあそうだろうし、もっとひょっとしたら少ないかもしれないと、いうぐらいに思ってきました」
水野「はい」
小出「はい。で…そのことは何を意味してるかというと…」
水野「ええ」
小出「ようするに、まあ、それだけ大きな破壊があったということを、また裏付けた、わけですから」
水野「うーん…はい」
小出「えー、放射能を閉じ込める最後の防壁であった格納容器が、もうやはり壊れてしまっていたのだと、いうことを改めて知ったわけですし。水がもうすでにたまらないということで。溶け落ちた炉心を、どこまで本当に冷やせているのかなという、その心配がまた出てきていると思います。」
水野「ま、それでも冷却できているっていう見解ですよねえ」
小出「(苦笑)。はい。」
水野「東電は」
小出「はい。ただ、その、水の温度が50度だと言ってもですね。コンクリートを溶かしてどんどん下に沈んでいってる、炉心が、そういう状態であるとすれば、水がもう炉心を冷やせるということはないわけですし。」
水野「ええ…」
小出「水の温度が50度であっても何の不思議もないのです。」
水野「うん…だってそこにはほとんど燃料がもうないのだからってことですね」
小出「はい。ええっと…ま、水が接触できるような状態ではないということですね」
水野「ああ、なるほど。」
小出「はい」
水野「はい。え…それではここから今日の特集ということで、次に進ませていただきたいと思います。」
小出「はい」
水野「今日のテーマはですね。『福島の農業この1年、現場で今何が起こっているのか』と題して、え…もうお一方、議論に参加していただきます」
小出「はい」
水野「福島県農民連事務局長の根本敬(さとし)さんです。」
=====