・ギリシャは消費税を2006年の18%から2010年には23%へ段階的に引き上げ、計5%増税しました。にもかかわらず、ギリシャは財政破綻した!

・「ギリシャ危機」の要因は何だったのか?
ギリシャの「粉飾決算」が、政権交代で明るみになったのは2009年ですから、ギリシャ経済は、それ以前から奈落の底に向かって突き進んでいたことになる。
ギリシャは消費税を2006年の18%から2010年には23%へ段階的に引き上げ、計5%増税しました。にもかかわらず、ギリシャ財政破綻した!




〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
ギリシャの教訓とは何か?  
  江田憲二  2012-06-08

ギリシャの教訓とは何か? ・・・「公務員天国を放置し、経済成長戦略もなく増税すれば財政破綻」』
 5月22日の「社会保障と税の一体改革に関する特別委員会」で、私が取り上げた、ギリシャの名目と実質、それぞれの 成長率の推移が下のグラフです。
 一目瞭然ですが、2006年を境に両成長率が急降下していることが分かります。
 これが、所謂、今、欧州をはじめ、世界全土を巻き込んでいる「ギリシャ危機」なのです。
 では、2006年にギリシャで何が起きたのでしょうか?  言い換えれば、「ギリシャ危機」の要因は何だったのでしょうか?
 野田総理や安住財務相が、ギリシャ財政破綻は「対岸の火事」ではない、日本もギリシャの「教訓」に学べ、と仰るのなら、この要因分析こそが大事なはずです。   しかし、特別委で、お二人にこの要因を問い質したところ、お二人と答えることはできませんでした。   やはり、財務官僚が書いたペーパーを鵜呑みにして、何の疑問も感じず、まるでオウムのように繰り返しているだけなのでしょう。 
 因みに、「リーマンショック」は2008年、ギリシャの「粉飾決算」が、政権交代で明るみになったのは2009年ですから、ギリシャ経済は、それ以前から奈落の底に向かって突き進んでいたことになります。
 その答えは、「増税」です。
 ギリシャは消費税を2006年の18%から2010年には23%へ段階的に引き上げ、計5%増税しました。にもかかわらず、ギリシャ財政破綻したのです。  野田総理は、ギリシャを例に「日本も増税しなければ財政破綻する」という教訓を度々お話になりますが、とても同意できません。
 では、本当の「ギリシャの教訓」とは一体、何なのでしょうか?   少し詳しく、ギリシャの現状を見ていきましょう。
 まず、ギリシャは日本以上に「公務員天国」だということです・・・