・ロシアは2011年に、この新型ブラバの発射実験に成功した。
・2005年に中国海軍は「中国の海の壁」と称する、潜水艦の効果的配置によるミサイル網の建設を開始し、ミサイル搭載潜水艦を衛星で把握しながら作戦が遂行できるというロシアの「ブラバ」技術を欲しがっていた。
・水中発射大陸間弾頭弾の機密を、バルト技術大学で先端技術専門のイブゲニー・アファンシエブ教授とソヴィアト・ソァフボビシェフ教授のふたりは、2009年五月、六月に中国を旅行したときに現金27000ドルと引き替えに中国軍の関係者に渡した。
・ロシアは2011年に、この新型ブラバの発射実験に成功した。
すると数ヶ月後の2012年1月、中国は大連付近の海中からJL−2型の水中発射事件を行い、六発のICBMを発射、成功させた。
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ロシアから軍事機密が中国に漏洩した
宮崎正弘 2012.06.26 Tuesday
バルト技術大学で先端技術専門のイブゲニー・アファンシエブ教授とソヴィアト・ソァフボビシェフ教授のふたりは「国家反逆罪」で起訴され、12年の懲役刑が課せられた。
ずばり水中発射大陸間弾頭弾の機密を、この二人は2009年五月、六月に中国を旅行したときに現金27000ドルと引き替えに中国軍の関係者に渡した。
二人は既に二年前に逮捕されていたが刑が確定しなかったのは証拠堅めのためだった。
2005年に中国海軍は「中国の海の壁」と称する、潜水艦の効果的配置によるミサイル網の建設を開始し、ミサイル搭載潜水艦を衛星で把握しながら作戦が遂行できるというロシアの「ブラバ」技術を欲しがっていた。
中国の東方31型ICBMの水中発射型はJL−2と呼ばれ、12000キロを飛翔する能力があるとされる。
旧型JL−1を搭載した夏級潜水艦が配備されているが、距離が1700キロと短く、飛翔距離を伸ばすことが中国海軍にとって至上の命題だった。
ロシアは2011年に、この新型ブラバの発射実験に成功した。
すると数ヶ月後の2012年1月、中国は大連付近の海中からJL−2型の水中発射事件を行い、六発のICBMを発射、成功させた。 これにより冒頭ふたりの教授の容疑が確定し、裁判の結果がでたというわけだ。
しかし最高機密にしては中国からの報酬が27000ドルとあまりに安い金額であり、ハニートラップの可能性が囁かれている。