「そもそも安全保障の素人が大使として中国に行くなんて信じられない話だった」

・国民の大多数が賛成している尖閣諸島の購入計画を批判し、中国要人に「日本の国民感情はおかしい」と言うような丹羽氏を留任させては、国民の支持は得られない。
・丹羽氏は領土問題、歴史問題の重みをあまりに認識していなかった」
・「そもそも安全保障の素人が大使として中国に行くなんて信じられない話だった」


〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
素人ぶりは突出 丹羽大使9月交代  
阿比留瑠比  2012.07.23 Monday
 政府が民主党政権の「政治主導」の象徴として民間から起用した丹羽宇一郎駐中国大使の交代を決めたのは、「野田佳彦首相自身の意向が大きい」(政府関係者)とされる。   東京都による尖閣諸島購入計画を批判するなど、丹羽氏の中国寄りの姿勢と外交の素人ぶりは突出していたからだ。
 「要するに、プロじゃないと駄目だということだろう。丹羽氏は領土問題、歴史問題の重みをあまりに認識していなかった」
 政府関係者はこう解説する。 「そもそも安全保障の素人が大使として中国に行くなんて信じられない話だった」と日中外交筋が語ったように、初めから無理筋の人事だったというわけだ。
 首相は政権交代後、やはり「政治主導」でいったん廃止していた国会での内閣法制局長官の答弁を今国会から復活させた。
 「過去の憲法問題を含め、長い法令解釈の歴史を知る人として法制局長官が望ましい」(藤村修官房長官)との現実的な理由からだった。
 民主党議員の離党ドミノなどで窮地に陥っている首相はこのところ、集団的自衛権の政府解釈の変更問題に意欲を示し、自衛隊の権限を拡充する国連平和維持活動(PKO)協力法改正案の検討を指示するなど、保守的な「野田カラー」を強く打ち出すことで、反転攻勢を狙っている。

 そんなときに国民の大多数が賛成している尖閣諸島の購入計画を批判し、中国要人に「日本の国民感情はおかしい」と言うような丹羽氏を留任させては、国民の支持は得られない。
 逆に政権の対中方針を疑わせ、足を引っ張られるという判断もあったのだろう。(産経)