・「格差倍増」を「所得倍増」と言い換えることは、庶民とは乖離した中国共産党大会の欺瞞、偽善、嘘宣伝だ!
・胡錦涛が演説で「所得倍増」を強調したが、これは貧富の格差が更に二倍になるということだ!
そして自らの政治綱領「科学的発展観」を何度も強調したことは、過去十年の政策失敗の裏返しを示唆したと見れる!
・「格差倍増」を「所得倍増」と言い換えることは、庶民とは乖離した中国共産党大会の欺瞞、偽善、嘘宣伝だ!
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庶民とは乖離した「科学的発展観」
宮崎正弘 2012.11.09
所得倍増を獅子吼した胡錦涛演説は「科学的発展観」を何度も強調したが・・・。 庶民とは乖離した党大会の欺瞞、偽善、嘘宣伝。
11月8日、第十八回党大会は北京で開催、市内の警備に140万人が投じられた。 庶民と隔絶して、公安と警察に守られた大会が国民の代表というのは、基本が可笑しい。
異変その一は 労害である。< 老の間違いでは? >
人民日報(9日付け)の序列に従うと、胡錦涛のつぎに江沢民、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康
と十名は江沢民をのぞいて政治局常務委員会の序列の順番だった。
つぎに政治局員の順番は下記のようである。
王剛、王楽泉、王兆国、王岐山、回良玉、劉棋、劉雲山、劉延東、李源潮、王洋、張高麗、張徳江、愈正声、徐才厚、郭伯雄。
ここまでが現職の政治局員である(薄煕来がぬけたので、常務委員を加えて24名)。
そのつぎがお笑い集団。 まるで各派の応援団のように引退した、嘗ての指導者がずらりと雛壇後方に陣取った。 よたよた老人、なかには矍鑠として老人もいるが、「あっと驚き」は 江沢民が雛壇中央にどっかと座ったばかりではなかった。
あたかも懐メロ大会のように、
李鵬、朱容基、李瑞環、宋平、尉健行、李嵐清、曾慶紅、呉官正、羅干
が並んだのだ。
さらに新しく軍事委員会副主任に就任したばかりの
許其亮と氾長龍がならび、何勇、令計画と王炉寧 までが並んだ。
この序列と顔ぶれを見て、次に予測されるのは14日か15日に予想されている新人事である。
異変の第二は
「所得倍増」を胡錦涛が演説で述べたこと(貧富の格差が二倍になる、の間違いでは?)、そして自らの政治綱領「科学的発展観」を何度も強調したことは、過去十年の政策失敗の裏返しを示唆したのではないか。