・欧州経済再起までの道のりはまだまだ相当長い!

・失業問題の中でも特に問題視されているのが、若年層の失業率。 2012年8月の統計では、25歳未満の失業率はEU27か国で22.7%を記録しており、5人に1人以上が失業状態。
財政赤字を減らすためにはリストラをせざるを得ず、若者にそのしわ寄せが集中している。 傾向は日本も同様だ!
ギリシャの55.4%、スペインの52.9%を筆頭にポルトガルやイタリアなど、経済的に弱い国や労働市場での問題点を抱える国での高さ、急激に経済が冷え込んだ国の失業率増加が確認できる。
・欧州経済再起までの道のりはまだまだ相当長い!



〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
出口が見えない欧州不況  
平井修一   2013.01.08
 失業率から見ても欧州の経済低迷は深刻だ。  世界経済にも大きな影響を及ぼしており、出口が見えない状態である。

OECD加盟国の失業率ワースト20(%、2012.2)
 1 スペイン 23.6
2 ギリシャ 19.9
3 ポルトガル 15.0
4 アイルランド 14.7
5 スロバキア 14.0
6 エストニア 11.7(2011.12)
7 ハンガリー 11.0
8 ポーランド 10.2
9 フランス 10.0
10 イタリア 9.3
11 スロベニア 8.7
12 イギリス 8.3(2011.12)
13 米国 8.3
14 トルコ 8.2(2011.11)
15 デンマーク 7.9
16 スウェーデン 7.5
17 フィンランド 7.4
18 エストニア 7.4
19 カナダ 7.4
20 ベルギー7.2
ユーロ圏17か国 10.8     EU27か国 10.2
                  ・・・
 ちなみに日本は4.5%、韓国は3.7%、オーストラリアは5.2%で、これに比べて欧州各国の失業率の高さが際立っており、緊縮策により景気浮揚ができずに苦闘しているようだ。 CNNがこう報じている。
<2012年10月のEU全体(27カ国)の失業率は10.7%で、前月比で0.1ポイント増。 失職者は2590万人で、過去1年では約220万人膨らんだ計算。  歳出削減、増税や債務返済のための緊縮策を打ち出すギリシャポルトガルやスペインの増加率が高かった。
 ギリシャの失業率は25.4%。 最悪はスペインの26%余で、今後さらに上昇する可能性が指摘されている。   EUはスペインの銀行救済に乗り出しているが、見返りの条件として従業員削減などの合理化実施を要求している>
 ガーバゲンニュースによると、失業問題の中でも特に問題視されているのが、若年層の失業率。 2012年8月の統計では、25歳未満の失業率はEU27か国で22.7%を記録しており、5人に1人以上が失業状態。
 中でもギリシャの55.4%、スペインの52.9%を筆頭にポルトガルやイタリアなど、経済的に弱い国や労働市場での問題点を抱える国での高さ、急激に経済が冷え込んだ国の失業率増加が確認できるとしている。
 財政赤字を減らすためにはリストラをせざるを得ず、若者にそのしわ寄せが集中している。  ギリシャ、スペインでは若者の半分が失業しているのだから最早異常だ。 欧州経済再起までの道のりは長い。(頂門の一針)