・国際法違反の中国に対し、国連の場で悪行を糾弾せよ!

・「中国独自の主張に基づくいかなる言動も全く受け入れられない」
国連海洋法条約で基線から12カイリ(約22キロ)の範囲まで領海を設定できる。
・中国政府は昨年9月、尖閣諸島を中国領として扱えるよう、一方的に基線を設定した国際法違反の海図を国連事務総長に提出した。
・中国の海軍艦船は領有権を争うベトナムの漁船に発砲し、フィリピンの北部ルソン島沖には中国艦船が居座り続けている。
国際法違反の中国に対し、国連の場で悪行を糾弾せよ!



〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
国防総省報告 中国は「国際法違反」正せ
2013.5.8 03:18 [主張]
 米国防総省が中国の軍事力に関する年次報告書を公表し、中国政府が沖縄県石垣市尖閣諸島周辺に独自に設定した「領海基線」について、「国際法に合致しない」と断じた。
 米国は、主権については「中立」を原則とするが、国防総省尖閣にからんで「国際法違反」との立場を明確にしたのは初めてで、重い意味をもつ。
 ヘーゲル国防長官が先月末の小野寺五典防衛相との会談で、日米安全保障条約に基づき尖閣の防衛義務を果たすと明言したのを、さらに補強するものだ。
 小野寺防衛相は報告書の公表を受け、「中国独自の主張に基づくいかなる言動も全く受け入れられない」と強調した。こうした日米結束のメッセージを発信し続ける意義は大きい。
 「領海基線」とは、領海の範囲を規定する際に基となる線のことだ。陸地と海面が接する干潮時の「低潮線」などに引かれる。 国連海洋法条約で基線から12カイリ(約22キロ)の範囲まで領海を設定できるが、中国政府は昨年9月、尖閣諸島を中国領として扱えるよう、一方的に基線を設定した海図を国連事務総長に提出した。
 米国防総省の報告書は、中国が尖閣諸島から12カイリ以内でも監視船を日常的に運営しているとし、「不適切に引かれた尖閣周辺の直線基線を利用し始めた」とその実態を強調した。
 米国の「尖閣防衛」の約束と強い姿勢に対し、有事の際の日米連携が円滑に行われるよう日本側の態勢づくりが遅れてはならない。
 集団的自衛権の行使容認は言うまでもなく、尖閣周辺の島に自衛隊を配備することが必須だ。
 報告書はまた、中国が南シナ海の大半を自国の領海とする主張を強めていることも「周辺諸国の懸念の源」と警告した。
 「中国は、すべての海域と海底の特別な主権を主張している印象を受ける」との分析は重要だ。
 中国の海軍艦船は領有権を争うベトナムの漁船に発砲し、フィリピンの北部ルソン島沖には中国艦船が居座り続けている。
 日本とフィリピンは外務、防衛・国防などの当局者による海洋協力会議を重ねている。 ベトナムとも海洋安全保障協議を開催する予定だ。  日本の巡視船供与などで両国との連携を深めることも中国の動きを牽制(けんせい)することになる。