・海洋戦略の果敢な拡大の一環で、中国は遠洋艦隊の防空能力や水陸両用戦力を高める新装備、訓練を増し、米国方面に向けての前方配備を広げてきた。

・他国に「するな」と求める行動を中国は実行していた。矛盾した二重基準だ!
・海洋戦略の果敢な拡大の一環で、中国は遠洋艦隊の防空能力や水陸両用戦力を高める新装備、訓練を増し、米国方面に向けての前方配備を広げてきた。
・中国は2012年から2013年にかけて、小型の近海防御用の「江島型」(056型コルベット)を10隻以上も完成させて東シナ海南シナ海に配備し、その分、遠洋へと回せる艦艇が増えたため、海軍全体として遠洋作戦能力を高めた。



〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
中国が東シナ海で艦艇大増強  
古森義久  2013.07.12
 中国の海洋戦略の新攻勢についてです。
<<勝手放題がエスカレートする中国の海洋戦略 一方的に「合意」を破る>>
 このように自国EEZ内での他国の軍事活動を禁じる中国であるから、他国のEEZで軍事行動を実行することはないだろうと国際社会では思われてきた。 ところが、実は米国のEEZ内部で軍事情報の収集をしていたと明かしたのである。 他国に「するな」と求める行動を自国は実行していたという矛盾なの だ。
■米国方面に向けて前方配備を広げる中国
 米国側では中国のこの「暴露」を、中国の海洋戦略全体を変え得る重要な動きとして真剣に受け止め、官民での論議を始めた。
 議会の政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」は6月中旬、この動きの研究結果を「中国の外国EEZ内で拡大する軍事作戦」と題する報告にまとめた。
  同報告は米太平洋統合軍のサムエル・ロックリア司令官らの見解を引用し、中国の米国EEZ内での軍事行動自体は国際規範に沿った動きだとはいえ、 中国は今後も自国EEZでの他国の軍事的な航行や活動を認めず、一方、他国EEZでそれを実行するという矛盾した二重基準を続けるだろうとの予測を打ち出した。
  同報告はさらに、中国が米国EEZでの軍事行動を初めて発表した背景として、以下のような中国海軍の動きを挙げていた。
・ハワイ沖やインド洋など遠洋での活動を強め、そのための空母など大型艦の増強を急速に進め、作戦可能な領域を拡大し始めた。
・遠洋艦隊の防空能力や水陸両用戦力を高める新装備、訓練を増し、米国方面に向けての前方配備を広げてきた。
・特に2012年から2013年にかけて、小型の近海防御用の「江島型」(056型コルベット)を10隻以上も完成させて東シナ海南シナ海に配備し、その分、遠洋へと回せる艦艇が増えたため、海軍全体として遠洋作戦能力を高めた。
米国EEZへの立ち入りの宣言も、こうした海洋戦略の果敢な拡大の一環として説明がつくというわけだ。  そうなると日本への脅威の拡大も当然懸念されるわけである。(終わり)