・日本の財政再建は世界から注視されている。 ゆるがせにはできない。

・歳出削減の具体策を明示せよ! 具体的な財政収支改善策を早急に打ち出さなければならない!
・今後2年間で国の赤字を計8兆円分削減する収支改善目標を掲げ、無駄を縮小し、優先度の高い施策への重点配分をうたっている。
社会保障費は全体の水準を抑制するとし、後発医薬品の使用促進などを挙げるだけで数値を含む予算の具体的な削減目標は示していない。
・歳出を見直す不断の詳細な取り組みは不可欠だ!
・日本の財政再建は世界から注視されている。 ゆるがせにはできない。





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中期財政計画 収支改善への道筋見えぬ
2013.8.10 03:46 [主張]
 財政の立て直しは、デフレからの脱却と並び、安倍晋三政権が取り組むべき最重要課題だ。
 中期財政計画と平成26年度予算の概算要求基準の策定は、その姿勢を示す機会となるはずだったが、歳出削減の具体策に踏み込めず、本来あるべき歳出総額の上限すら示せなかった。
 首相が今秋に消費税率アップの最終判断をするまでは、歳出入を左右する税収を見積もれないと判断したためだが、物足りない内容であり、残念だ。 歳出が膨張する懸念も拭えまい。  具体的な財政収支改善策を早急に打ち出さなければならない。
 国と地方の基礎的財政収支の赤字幅を22年度の水準から対国内総生産(GDP)比で27年度までに半減させ、32年度までに黒字化するのは国際公約だ。
 それを果たすため、計画は今後2年間で国の赤字を計8兆円分削減する収支改善目標を掲げた。 そのために無駄を縮小し、優先度の高い施策への重点配分をうたっている。
 メリハリの利いた予算は財政健全化に不可欠だ。 不要不急の施策を減らすことはもちろん、痛みを伴う改革も避けては通れまい。
 だが、中期財政計画からは明確な道筋がみえてこない。
 社会保障費は全体の水準を抑制するとしたものの、後発医薬品の使用促進などを挙げるだけで数値を含む予算の削減目標などはなかった。総論だけでは説得力を持たない。
 ただでさえ、税収の上ぶれを当て込んで、与党から歳出圧力が高まることが予想される。  概算要求基準では、成長戦略や地域活性化などに使える優先課題推進枠を設けた。  通常予算で認められない施策を特別枠に潜り込ませようとする動きが出る可能性もある。 安倍政権は、こうした要求を厳しく取捨選択しなければならない。
 内閣府が公表した試算では、高めの経済成長を果たし、消費税率を10%に引き上げたとしても、32年度までに基礎的財政収支を黒字化できないという。 それならばなおのこと、歳出を見直す不断の取り組みが欠かせない。
 日本の財政再建は世界からも注視されている。 首相は9月にロシアで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議で中期財政計画を説明する。 日本の財政運営に対する信頼が得られなければ、アベノミクスへの評価も低下しかねないことを忘れてはならない。