即効性があるのは地下水バイパスだ!

東京電力福島第1原子力発電所の汚染水問題では、再び、三度、東京電力は醜態をさらした。8月に約300トンの汚染水が漏れた。 汚染犯罪して責任を誰もとらないままだ!
・ようやく抜本的解決に向けた基本方針が政府によって示されたが、政府の対応はあまりに遅い。総額470億円の国費を投入ということは、国民の血税を投入することだ!
・汚染防止の意志があれば、当時は民主党政権だったが、2011年の6〜7月には、対応開始できたはずだ!
・即効性があるのは地下水バイパスだ!
・多核種除去装置「ALPS」を一日も早く稼働させることも必要だ!
・毎日、世界は福島第1原子力発電所廃炉手捌きを注目している。
 大震災犠牲者、避難者の身になって、手抜きをせず昼夜交替で努力せよ!





〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
汚染水問題 非常事態認識し即効策を
2013.9.4 03:15 [主張]
 対策の遅れからトラブルが続いている東京電力福島第1原子力発電所の汚染水問題で、抜本的解決に向けた基本方針が政府によって示された。
 地下水が原子炉建屋に流れ込まないよう周辺の地中を凍らせる、凍土遮水壁の工事実施などがその柱だ。
 総額470億円の国費を投入する。
 ようやく打ち出された対策だが、政府の対応はあまりに遅い。
 汚染水の増加と漏出で、廃炉計画は頓挫しかねない状況にある。
 安倍晋三首相は3日、首相官邸で開いた原子力災害対策本部と原子力防災会議の合同会議で「世界中が注視している。政府一丸となって解決に当たっていく」と述べたが、汚染水の現実を非常事態と認識し、即効性のある対策を優先させて取り組むべきだ。
 3基の原子炉が壊れた福島第1原発では、炉心の冷却で放射性物質を含む大量の汚染水が発生し、建屋の地階にたまっている。
 そこに山側から地下水が流入して混ざる結果、汚染水は今も毎日400トンずつ増えている。
 東電は約1千基の地上タンクを造って汚染水の増加に対応しているが、8月には約300トンの汚染水が漏れた。
 資金力と人の力が限界に達している東電の対応は、すべてが後手に回りつつある。 この劣勢をはね返すには国が責任を持って陣頭指揮に立つほかない。
 汚染水対策の要は「出さない」「入れない」の2点につきる。
 高濃度の汚染水を海に漏らさないためには、まず山手からの地下水を建屋の汚染水に合流させないように手を打つことだ。
 凍土遮水壁は有効だが、構築に時間がかかる。
 即効性があるのは地下水バイパスだ。未汚染の地下水を井戸からくみ上げて海に流せば、汚染水増加を抑制できる。
 同時に、汚染水から大部分の放射性物質を取り除ける多核種除去装置「ALPS」を一日も早く稼働させることが必要だ。
 ALPSの投入は試運転中のトラブルなどで遅れているが、チェックに万全を期すのは当然としても、細部にこだわりすぎて稼働が遅れれば、結果的に汚染水対策全体のリスクが高まる。
 汚染水問題の波紋は、海外にも広がりつつある。
 東京五輪招致への不安を拭い去るためにも、安倍首相には、対策に強い指導力を発揮してもらいたい。