カンボジアへの日本企業進出ブームは必至だ!

バンコクのスクィンビッド地区は、いまや日本租界である。 鮨、ラーメン、天ぷらなど日本食レストランが軒を競い、日本食のスーパーマーケットは土日には駐車場が満員。
・タイが東南アジアの製造センターになり、いまではカンボジアミャンマーからの出稼ぎがおそらく五十万人はいて、「南部経済回廊」だ!
カンボジアは月給80ドル平均で、タイの三分の一で、カンボジアへの日本企業進出ブームは必至だ!
・東南アジアの経済地図はバンコクを中心に劇的に塗り変わる。




〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
劇的に変わる東南アジアの経済地図   
宮崎正弘  2013.11.06
■「チャイナ・プラス・ワン」は日本の政財界の合い言葉だが、それならば「タイ・プラス・ワン」は東南アジア進出企業の合い言葉
にわかに言われ出した「タイ + ワン」とは人件費の高騰したタイにすでに進出した日本企業が、ビジネスのアジア拠点をバンコックに残留させながらも、実際の工場、生産拠点をタイの周辺国へ移転、もしくは増設している現況を意味する。
具体的にタイは日本企業がひしめきあうほど、バンコクのスクィンビッド地区は、いまや日本租界である。
鮨、ラーメン、天ぷらなど日本食レストランが軒を競い、日本食のスーパーマーケットは土日には駐車場が満員。
 付近には漫画、週刊誌も品揃えの日本書専門の古本屋も夥しい。ビジネスホテルは日本人客が大半を占め、驚くなかれ豪華ホテルには中国人が陣取っている。
 当然の流れとしてタイに於けるランニングコストは跳ね上がり、マンションの家賃も急騰し、人件費が連続して高騰を続ける。
 このままでは生産コストがあわないとばかり、カンボジアラオスベトナムミャンマーなど近隣諸国へも生産拠点もしくは部品工場を移し、或いは増設して対応する。
 つまりタイが東南アジアの製造センターになり、いまではカンボジアミャンマーからの出稼ぎがおそらく五十万人はいる。
 すでに「南部経済回廊」が存在している。
 バンコクからカンボジアへ入り、プノンペンを抜けてホーチミンへと至るハイウェイは、筆者もバスで走ったことがあるが、快適である。
 途中、無数のドライブイン、ラブホ、カジノホテルが道筋にあって大型トラックが積み出し港のホーチミンへ向かう。
 カンボジア領内の工業団地はポイペトに日本電産が、コッコンに矢崎総業が、シアヌークビルには王子製紙が、プノンペンにはミネベア、味の素、そしてベトナムの工業団地には無数の日本企業が進出している。
 とくにカンボジアは月給80ドル平均で、タイの三分の一ですむため、 これからカンボジアへも日本企業の進出ブームが起きそうだという。
東南アジアの経済地図、バンコクを中心に劇的に塗り変わるだろう。