・金の回収に使われている柿渋の約7倍、活性炭の約20倍のスピードで吸着できる。

バイオ燃料として培養した藻の搾りかすを使って、電子機器の中に含まれている金を効率的に取り出す技術をデンソーが開発。
・廃棄された携帯電話など「都市鉱山」から希少金属レアメタル)を回収するビジネスの展開も検討。
・5マイクロ(1マイクロは100万分の1)メートルと極めて微細な藻類「シュードコリシスチス」
・オイルを搾り出した後の藻の再利用で金を吸着。
・金の回収に使われている柿渋の約7倍、活性炭の約20倍のスピードで吸着できる。


〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
デンソー、藻を使い金を回収 「都市鉱山」から“発掘”
藻に金が粒子状に付着
2014.1.18 22:14 [資源]
 自動車部品最大手のデンソーは、バイオ燃料として培養した藻の搾りかすを使って、電子機器の中に含まれている金を効率的に取り出す技術を開発した。 同社は、この技術を生かし国内で廃棄された携帯電話など「都市鉱山」から希少金属レアメタル)を回収するビジネスの展開も検討している。
 同社が培養しているのは、大きさが5マイクロ(1マイクロは100万分の1)メートルと極めて微細な藻類「シュードコリシスチス」。
 光合成二酸化炭素(CO2)を吸収して成長し、軽油の成分を含んだオイルを作る。同社はこれを利用してバイオ燃料の開発を進めている。
 一方で、オイルを搾り出した後の藻の再利用も模索。
 金属類を吸着する性質があると見込まれたことから、都市鉱山発掘に生かすことにした。携帯電話からプリント基板を取り出して酸性の溶液に溶かし、藻の搾りかすを投入して数時間撹拌(かくはん)したところ、狙い通り金を吸着。搾りかすを燃やして金を回収した。

 藻に特殊な処理を施して吸着の効率を高めることにも成功。「金の回収に使われている柿渋の約7倍、活性炭の約20倍のスピードで吸着できる」という。