・「後継者選びを従来の輪廻転生によらず、この後継選択制度は「廃止」してほしい」とダライラマ猊下が発言。 事実とすれば仏教界を震撼させる!

ペマ・ギャルポ氏に聴いても、漢族との同化政策が長期化しており、義務教育の場が北京語(普通語)と決められ、国家試験、運転免許そのほかも中国語に統一されてしまったため、若い世代は急速に民族伝来の言語を失ったという恐るべき現実を嘆かれる。
・「中国人は、このダライラマ猊下の写真が誰か知らないのですよ」
・「後継者選びを従来の輪廻転生によらず、この後継選択制度は「廃止」してほしい」とダライラマ猊下が発言。 事実とすれば仏教界を震撼させる!








〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
ダライラマ猊下が衝撃の発言をされていた    
宮崎正弘  2014.09.10
■後継は輪廻転生によらないで、廃止を望む
  チベット仏教の最高指導者=ダライラマ猊下はドイツ誌とのインタビューを通じて、「後継者選びを従来の輪廻転生によらず、この後継選択制度は「廃止」してほしい」と訴えていたことが分かった。
 これまでにも「再考」を希望したいと発言されることはあったが、明確に「廃止」を言い切ったことはチベット仏教の伝統の否定につながり、これは衝撃的「事件」である。
 もし、これが事実とすれば、猊下の発言の背景にいかなる事情があるのか不明であるにせよ、仏教界を震撼させる。
  筆者自身、チベット自治区はもとより、青海省四川省雲南省などのチベット族の集落を何回か覗いてきた。とくに四川省の山奥にあるチベット族居住区では(そこは観光地だが)北京のみとめた似非パンチョン・ラマの写真が飾られ、また若いチベット人が「わたしはチベット語を喋れません」と北京語で答えた。
衝撃だった。
 ペマ・ギャルポ氏に聴いても、漢族との同化政策が長期化しており、義務教育の場が北京語(普通語)と決められ、国家試験、運転免許そのほかも中国語に統一されてしまったため、若い世代は急速に民族伝来の言語を失ったという恐るべき現実を嘆かれる。
 ネパールではダライラマ猊下の写真が方々に飾られていて、とくに土産屋、タンカ(曼荼羅など仏教画)を売る店ではダライラマ猊下の写真を見ながら中国人観光客が買い物をしている。
  店長に聴くと「中国人は、この写真が誰か知らないのですよ」と笑ったが。

(読者の声)貴誌で熱論のつづく『ルーズベルトの開戦責任』ですが、1985年8月に岡崎久彦訳でハミルトン・フィッシュの「日米・開戦の悲劇? 誰が第二次大戦を招いたのか」が刊行されています。  どうもあまり評判にはならなかったような気がします。今回は世相も違って来ています。
多少は話題にはなるのかなと、宮崎さんが言われるのなら「そうかなあ」と思います。しかし、大丈夫なのかなという気持ちはぬぐえません。この本が、本当に論壇を揺らすでしょうか。(山小山) 
宮崎正弘のコメント)過去四半世紀ほどの間にも、ルーズベルトが暗号解読で日本の真珠湾攻撃を事前に知っていながら真珠湾の艦隊司令に知らせていなかった事実は、多くが書かれ、日本では常識化していますが、米国で議論すると、必ず『修正主義者』とレッテルを貼られます。
 マッカーサーの議会証言(『日本が戦争に打って出たのは自衛のためだった』)も普遍的常識となり、近年はGHQが占領期に、日本の重要文献のことごとくを焚書としていたことも明らかになりました。

当該フィッシュ本は、ヘレン・ミアーズ『アメリカの鏡、日本』やラルフ・タンゼントの『暗黒大陸 中国の真実』を書いた外交官のように、当時、米国では迫害されたのであり、これから歴史学的にますますスポットがあたるだろう、と思います。