・これだけ教育の荒廃が叫ばれている中、日本の若者は基本的には、質的に高いことが証明された!  頼もしいことこの上無い。

・「今後とも敬語は必要だと思うか?」に「必要だと思う」と答えた人は、16歳以上の全体で98%に上った。際立つのは10歳、20歳代でともに100%だったこと。
・若い世代で敬語の重要性が広く認識されていることは、極めて健全で、日本語の将来にとっても頼もしい限りだ。
・これだけ教育の荒廃が叫ばれている中、日本の若者は基本的には、質的に高いことが証明された!  頼もしいことこの上無い。





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国語世論調査 若者の敬語観に感心した
2014.9.28 05:01
 若い世代では、相手や場面の違いに応じて良好な人間関係を築こうとする傾向が強い−。
 文化庁が公表した平成25年度「国語に関する世論調査」の結果は、このような若者像を鮮明に浮かび上がらせた。
 「今後とも敬語は必要だと思うか」と尋ねたところ、「ある程度」を含めて「必要だと思う」と答えた人は、16歳以上の全体で98%に上った。際立つのは10歳、20歳代でともに100%となったことだ。
 敬語は、相手や周囲の人との関係に配慮した表現であり、円滑なコミュニケーションと豊かな人間関係の構築には不可欠のものである。
 若い世代で敬語の重要性が広く認識されていることは、極めて健全で、日本語の将来にとっても頼もしい限りだ。
 そんな若者の心情は「人と接する際、相手や場面に合わせて態度を変えようとする方か」と問われた回答にも表れている。「変えようとする方だ」と答えた人は、60歳代の約28%などに対し、20歳代では約69%にも達した。
 職場などで目上に気を使うケースが多いといった事情も反映しているのだろう。 もちろん人間関係に神経をすり減らすようなことになってはならないが、相手との摩擦を避け、協調性を保とうとする若者のけなげな姿が思われて、声援を送りたくなる。
 敬語を身に付けた機会では、
「職場の研修など」
「家庭でのしつけ」に次いで
「学校の国語の授業」が上位に挙がった。

 文化審議会の「敬語の指針」(平成19年)でも、学校で敬語の学習・指導を継続的に行う必要性に言及しており、教育現場が青少年にとって敬語の経験的、実践的な場になるよう一層の工夫を求めたい。
 今回の調査では、
「きょどる」(挙動不審な態度をする)、
ディスる」(けなす、否定する)
などの言い方が若年層に浸透している実態も明らかになった。
 名詞などに「る」を付けた言葉は古文献にも見られ、
「皮肉る、牛耳る、サボる」
などのように日常語として定着しているものも少なくないことから、一概に使用の是非を言うことはできないだろう。
 ただ、この種の言葉は世代間で理解に隔たりがあることも多く、十分に注意して使うことが大切である。敬語と同様で、言葉を交わす際には常に、相手への気配りを忘れないことが肝要だ。