・中国人のエコノミストでも「GDP成長率は精々4%程度だろう」と言う。

・中国の国家統計局のデータが杜撰であり、政治的作為の下の数字であることは世界にあまねく知られる。
李克強首相自らが「中国の統計局データあれは信用できない」と米国大使に吐露したように現在のGDP統計は「作文」に過ぎない。
・米国人経済学者は「百兆円の水増し」があると指摘した。
・中国人のエコノミストでも「GDP成長率は精々4%程度だろう」と言う。
・不動産価格は五年以上前から下落しており、不良債権を隠蔽するために銀行が裏で株価操作、理財商品とシャドーバンキングにいそしみ、中央政府は景気刺激策を乱発しつつ通貨供給を増やし続けて、バブル崩壊を延命させてきたに過ぎない。
・中国軍の誇るミサイル数とて半分が囮と言われるように、金塊もクローム塊の金メッキではないのかという疑惑がつきまとう。
・国際基準を満たしていない金製品が多い。
・金は利息を産まず、経済生産には流用できない「退蔵品」である。







〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
中国の金消費と生産世界一は本当?    
宮崎正弘  2014.09.25
 さきごろ中国が世界一の金(ゴールド)消費国であるばかりか、金の生産でも世界一というニュースがあった。 筆者はすぐさま二つのことを連想した。
 まず第二次大戦直後、国共内戦に敗れた蒋介石故宮博物院の宝物を台湾へ運んだが、ある日、金塊を載せた船が沈没したと発表した。
 金の世界市場は揺れ、価格が暴騰した。 先に先物を手当てしていた蒋介石系財閥は濡れ手に粟の大儲けをした。
 つまり偽情報による金市場操作だった可能性が強い(伴野朗『蒋介石の黄金』)。
 もう一つ。 時代は五世紀ほど遡及して関ヶ原の合戦から十数年、大阪冬の陣のとき豊臣家の再興を念じた浪人およそ十二万人が大阪城に集まった。  なかには真田幸村後藤又兵衛など有名な武将も加わっていたが、大半は武士の禄をなくした食いっぱぐれ、金目当ての有象無象で豊臣恩顧の大名からの参加はなかった。
  豊臣側は城の中庭に組頭を集め、目の前で蓄積してきた小判を改鋳し、朱金に小分けし前払金として支給し士気を大いに高めた(中村彰彦『真田三代風雲録』)
 この対照的な逸話を紹介した理由はすでにお察しだろう。
  中国の国家統計局のデータが杜撰であり、政治的作為の下の数字であることは世界にあまねく知られる。
 李克強首相自らが「あれは信用できない」と米国大使に吐露したように現在のGDP統計は「作文」に過ぎず、或る米国人経済学者は「百兆円の水増し」があると指摘した。中国人のエコノミストでも「GDP成長率は精々4%程度だろう」と言う。
  不動産価格は五年以上前から下落しており、不良債権を隠蔽するために銀行が裏で株価操作、理財商品とシャドーバンキングにいそしみ、中央政府は景気刺激策を乱発しつつ通貨供給を増やし続けて、バブル崩壊を延命させてきたに過ぎない。
  同様な情報操作が金(ゴールド)市場でも行われているようである。
  第一に金備蓄は国有企業「中国黄金集団」が全体の二割を占めるという異常事態があり、その発表数字に対して国際機関の検証がない。
 日本の金備蓄は世界八位前後で(740トン)、しかもその全量は米国フォートノックスの地下金庫に眠る。
 この措置にも信頼が置けないとドイツは米国に預託していた金を本国へ引き上げた。
  第二に金消費世界一の実態だが、金塊は三分の一前後しかなく、多くが宝飾品、アクセサリーとして民間に小口で分散備蓄され、しかも金の純度はフォーナイン(99・99%)ではない。
 国際基準を満たしていない金製品が多いと言われる。中国軍の誇るミサイル数とて半分が囮と言われるように、金塊もクローム塊の金メッキではないのかという疑惑がつきまとう。
  第三に 金は利息を産まず、経済生産には流用できない「退蔵品」である。 つまり戦争などの危機に遭遇したときの通貨であり、日本のような平和のぬるま湯につかりきった国民からは発想もできないリスク管理商品となる。
 このような考え方の違いがあり、冒頭のニュースの日本人の受け止め方と世界のそれとは対極的な差違が生じるのである。