「ECBは物価安定目標を達成できるかどうかをめぐり、その信頼性が問われている」

・イタリア銀行(中銀)のサルバトーレ・ロッシ副総裁はベローナ大学での講演で、ユーロ圏の10月のインフレ率が0.4%にとどまり、18加盟国のうち2カ国のみが1%を上回る水準を確保したことに言及し、「ユーロ圏はデフレに陥る寸前」と指摘。
・低インフレの主要因は弱い需要で、長期的な予想インフレ率が不安定化するリスクがあるとした。
・「ECBは物価安定目標を達成できるかどうかをめぐり、その信頼性が問われている」との見解を示した。





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ユーロ圏はデフレ寸前    
古澤襄   2014.11.26
欧州中央銀行(ECB)の信頼性が焦点に=伊中銀副総裁
[ローマ 19日 ロイター]イタリア銀行(中銀)のサルバトーレ・ロッシ副総裁は19日、ユーロ圏はデフレに陥る寸前の状況にあり、欧州中央銀行(ECB)がインフレ目標を達成できるかどうかはその信頼性に関わる問題だと警告した。
副総裁はベローナ大学での講演で、ユーロ圏の10月のインフレ率が0.4%にとどまり、18加盟国のうち2カ国のみが1%を上回る水準を確保したことに言及し、「ユーロ圏はデフレに陥る寸前」と指摘。
 そのうえで、低インフレの主要因は弱い需要で、長期的な予想インフレ率が不安定化するリスクがあるとした。
  副総裁は、「ECBは物価安定目標を達成できるかどうかをめぐり、その信頼性が問われている」との見解を示した。ECBは2%に近いがそれ未満の水準を消費者物価上昇率の目標としている。(ロイター)