・ウクライナ政府軍と親ロシア派の戦闘が続いてきたウクライナ東部情勢は行き詰まり、欧州とロシアの対立の構図が転換するきっかけは見えない。

・対ロ関係悪化を懸念し制裁解除に前向きな意見がある一方で、EU外交の主導役ドイツはロシアの対応が不十分と見ており、厳しい姿勢を崩していない。
・欧州主要国は「対ロ関係が修復困難なまで悪化する事態は避けなければならない」(欧州外交筋)との認識は共有している。
ウクライナ政府軍と親ロシア派の戦闘が続いてきたウクライナ東部情勢は行き詰まり、欧州とロシアの対立の構図が転換するきっかけは見えない。






〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
EU、対ロ制裁「出口」見えず    
古澤襄  2015.01.10
■ドイツは厳しい姿勢の原則重視
 【ベルリン時事】 ロシアによるウクライナ介入を受けた欧州連合(EU)の対ロ制裁について、欧州首脳らが緩和の見通しや条件に言及している。
 対ロ関係悪化を懸念し制裁解除に前向きな意見がある一方で、EU外交の主導役ドイツはロシアの対応が不十分と見ており、厳しい姿勢を崩していない。 「出口」の模索にはなお時間を要しそうだ。

 EUはロシアによる2014年3月のウクライナ南部クリミア半島編入に至る過程から相次いで制裁を発動。
 ロシアの金融やエネルギー分野も締め付けてきた。
 ロシアも対抗措置としてEU産農産物の輸入を禁止し、制裁の応酬となった。

 ウクライナ政府軍と親ロシア派の戦闘が続いてきたウクライナ東部情勢は行き詰まり、欧州とロシアの対立の構図が転換するきっかけは見えない。
 だが、欧州主要国は「対ロ関係が修復困難なまで悪化する事態は避けなければならない」(欧州外交筋)との認識は共有している。(時事)