ハッブル宇宙望遠鏡でもぼんやりとしか撮影できなかった謎の天体の姿

・米航空宇宙局(NASA)の無人探査機ニューホライズン
・1930年の発見以来、ハッブル宇宙望遠鏡でもぼんやりとしか撮影できなかった謎の天体の姿。
冥王星と地球の距離は約48億キロ
・来年までにカイパーベルトの天体を新たな目標に選び、17〜20年の接近を目指して飛行を続ける。








〜〜〜関連情報(参考)〜〜〜
無人探査機ニューホライズンズ、冥王星に最接近 2015-07-15

 2006年に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の無人探査機ニューホライズンズが14日午前7時49分(日本時間同日午後8時49分)、冥王星に最接近し、9年半の旅の目的地に到達した。水星から海王星までの太陽系惑星は全て探査機による探査が実施されているが、冥王星の接近観測は史上初めて。.

 冥王星は無数の天体が密集し「カイパーベルト」と呼ばれる太陽系外縁部に属する「準惑星」で、今回の探査は太陽系に残された未知の領域に向けた出発点となる。.

 探査機は時速約5万キロで冥王星から約1万2500キロの距離をかすめるように飛行し、わずかな時間で地表や大気、直径が冥王星の半分以上もある衛星カロンなどを集中観測。1930年の発見以来、ハッブル宇宙望遠鏡でもぼんやりとしか撮影できなかった謎の天体の姿が明らかになりそうだ。.

 冥王星と地球の距離は約48億キロ。観測は通過後も続き、探査機からの信号が地球に届くまで4時間半かかるため、観測成功が確認できるのは14日夜(日本時間15日午前)になる見通し。.

 探査機は太陽系外縁部に向けて飛び去りながら、数カ月かけてデータを地球に送信。来年までにカイパーベルトの天体を新たな目標に選び、17〜20年の接近を目指して飛行を続ける計画だ。(共同).