・領空侵犯されたら即刻、撃墜するのが世界の現実だ! 当然のこと。

・トルコ軍が、シリアとの国境付近でロシアの戦闘爆撃機を撃墜した。トルコは、ロシアの領空侵犯を主張!
・「同床異夢」は、同じ床にいながら、それぞれ別の夢を見ている。転じて、事を共になしながら、意見を異にするという意味だ。
・ロシアはアサド政権の存続を望み、米欧とトルコは反体制派を支援してきた。
・「呉越同舟」は、春秋時代、呉と越は激しい戦いを繰り広げ、前473年、呉は滅亡する。そんな仇敵(きゅうてき)同士でも、同じ船に乗り合わせ、嵐に遭って転覆しそうになれば、手を取り合って協力する。
・大きな危機に対して、呉と越が共同して立ち向かえなかった、過去を反省している。
プーチン大統領エルドアン大統領は、ともに決定的な対立を望んではいないはずだ!
・領空侵犯されたら即刻、撃墜するのが世界の現実だ!















〜〜〜関連情報(参考)〜〜〜
2015.11.26 05:04更新 【産経抄
呉越同舟と同床異夢 11月26日

 「同床異夢」は、今もよく使われる四字熟語の一つである。12世紀ごろ、中国・南宋儒学者が、論敵に送った手紙の中に出てくる。同じ床にいながら、それぞれ別の夢を見ている。転じて、事を共になしながら、意見を異にするという意味だ。
イスラム教過激組織「イスラム国」の壊滅をめざす、各国の協力態勢を表現するのにぴったりだ。内戦下にあるシリアで、ロシアはアサド政権の存続を望み、米欧とトルコは反体制派を支援してきた。異なる夢はそのままで、「同床」さえ、あやしくなってきた。
▼トルコ軍が、シリアとの国境付近でロシアの戦闘爆撃機を撃墜した。トルコは、ロシアの領空侵犯を主張し、ロシアは否定している。どちらの言い分が正しいのか不明のまま、両国間の緊張が高まっている。
▼「同床異夢」としばしば比較されるのが、「呉越同舟」である。春秋時代、呉と越は激しい戦いを繰り広げ、前473年、呉は滅亡する。そんな仇敵(きゅうてき)同士でも、同じ船に乗り合わせ、嵐に遭って転覆しそうになれば、手を取り合って協力するだろう。呉の軍師だった孫武が記したとされる、兵法書孫子』にある。
▼作家の塚本青史(せいし)さんは、「『孫子』は呉越の攻防が終わってから著されたと見るべきだ」という(『四字熟語で愉(たの)しむ中国史』PHP新書)。つまり、大きな危機に対して、呉と越が共同して立ち向かえなかった、過去を反省しているのだ。

▼ロシアとトルコも、ロシア帝国オスマン・トルコ帝国だった時代から、何度も戦火を交えてきた。
 もっとも、プーチン大統領エルドアン大統領は、ともに決定的な対立を望んではいないはずだ。
 何より両国が乗る船の転覆は、中東の戦乱のさらなる拡大を招いてしまう。