はたらけど はたらけど猶 民の生活(くらし)楽にならざり ぢつと天を仰ぐ

・生まれて間もない小スズメにとってわが家の庭は食料天国
・「ふるさとの訛りなつかし 停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」
上野駅東北新幹線乗り場改札口の近くに啄木の歌の碑があった。
* はたらけど はたらけど猶 わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る







〜〜〜関連情報(参考)〜〜〜
ふるさとの訛りなつかし 停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく   
古沢襄  2016.04.11
 腰痛が再発してしまった。家の中を杖をついて歩いている。厄介な症状。椅子に座っている時には痛みは出ないが、立ち上がるタテの動きの時に猛烈な痛みが出て飛び上がる。
居間の室温は十六度、少し寒いがハダシで歩いている。気持ちがいい。 気がついたら小スズメが飛んできて庭に撒いておいたお米をついばんでいる。生まれて間もない小スズメにとってわが家の庭は食料天国。
 こんどは成鳥のスズメが三羽飛んできて、庭のお米をついばんでいる。
”ついばむ”の表記にどんな漢字を宛てるのか。口ばしや口の先でモノをつついて食べるのを「啄ばむ・啄む」。

石川啄木の”啄”。
啄木の歌は好きだった。上野駅東北新幹線乗り場改札口の近くに啄木の歌の碑があった。
「ふるさとの訛りなつかし 停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」
上京して東京に住みついた東北人の琴線に触れる歌。だが、いまは啄木の歌碑に気がつく人も少ない。効率とスピードの世相の中で忘れ去られいくのだろうか。

私の好きな啄木の歌三首:
*たはむれに 母を背負いて そのあまり 軽き(かろき)に泣きて 三歩あゆまず
* はたらけど はたらけど猶 わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る
*友がみな われよりえらく 見ゆる日よ 花を買い来て 妻としたしむ