自立する時期は到来した! 70年の属国は長すぎた!

習近平主席は人民の関心をそらすために、「5000年の偉大な中華文明の復興」を煽るかたわら、「戦争の準備を進めよ」と訴えながら軍拡を進め、南シナ海の人工島や、占拠した島嶼を軍事化している。
・ロシアも原油価格が暴落して、よろめいている。
・ロシアという大鷲も、病んでいる。ルーブルが暴落し、庶民生活を圧迫している。プチン大統領はウクライナのクリミア、ウクライナの東部、シリアに軍事力を用いて、国民の関心を外へ向けている。
オバマ政権の7年間のうちに、アメリカは世界の平和秩序を支えるのに疲れ果てて、「パックス・アメリカーナ」(アメリカの力による世界平和)が、破綻した!
・トランプは 「ヨーロッパを守ってきたNATO北大西洋条約)を解消し、中東を見離すかたわら、韓国と日本からアメリカ軍を引き揚げろ」と、主張している。
日米安保条約を再交渉して、どの国とも結んでいる共同防衛条約にせよと、叫んでいる。
アメリカ鷲(アメリカン・イーグル)も、病んでいる。中国、ロシア、アメリカが、手負いの大国となっている。
・日本はもはやアメリカに縋って、運命を委ねることができない。そこで、自立することを強いられる。  自立する時期は到来した! 70年の属国は長すぎた!














〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
■ 風前の灯となった日米運命共同体路線  加瀬英明
Date : 2016/05/16 (Mon)

 天下大乱が始まった。2016年に入ってから、世界が一変した。
 中国とロシアが勝手気儘に振舞っている。 アメリカも、深く病んでいる。 中東が溶解しつつある。
 中国という巨龍が病んで、東シナ海南シナ海に飛沫をあげて、のたうちまわっている。
 中国は天の恵みだった高度成長が終わって、経済が出口がない袋小路にはまっている。
中国共産党による体制が、訒小平以来の高度経済成長という天命を失って、揺らいでいる。
 習近平主席は人民の関心をそらすために、「5000年の偉大な中華文明の復興」を煽るかたわら、「戦争の準備を進めよ」と訴えながら軍拡を進め、南シナ海の人工島や、占拠した島嶼を軍事化している。
 ロシアも原油価格が暴落して、よろめいている。
 プチン大統領が1期目を始めた2000年から原油価格が高騰し、8年後に2期目を終えるまで、天の恵みが続いた。
 2013年に3期目が始まったが、一昨年から原油価格が急落して、昨年末に20ドル台まで落ちた。
 ロシアという大鷲も、病んでいる。ルーブルが暴落し、庶民生活を圧迫している。プチン大統領はウクライナのクリミア、ウクライナの東部、シリアに軍事力を用いて、国民の関心を外へ向けている。
 ロシア国民の大多数は、25年前にソ連が崩壊した時から、ロシアがそうだったグローバルパワーの地位を取り戻したいと、願ってきたから、喝采した。
 プチン大統領の人気は、対外的な勝利によって、まだ高いものの、いつまで続くものか。
 オバマ政権の7年間のうちに、アメリカは世界の平和秩序を支えるのに疲れ果てて、「パックス・アメリカーナ」(アメリカの力による世界平和)が、破綻した。
 アメリカでは、今年11月の大統領選挙へ向けて、全米で民主、共和両党の候補を選ぶ予備選挙が進んでいるが、両党とも2人のまったく意外な候補者が、党の体制を大きく揺さぶっている。
 東京・霞ヶ関の外務省では、毎朝、省員が登庁すると、全員が跪(ひざまず)いて、ヒラリー夫人の勝利を祈っていると、いわれる。
 ヒラリー夫人はオバマ政権の国務長官をつとめたから、日本国憲法が日本に課している特殊な制約を、よく知ってくれているはずだからだ。
 夫人のアジア外交のアドバイザーは、日本担当の国務次官補だったロバート・キャンベルだが、外務省が飼い馴らしてきたから、安心できるという。
 トランプが大統領となったら、たいへんだ。
 ヨーロッパを守ってきたNATO北大西洋条約)を解消し、中東を見離すかたわら、韓国と日本からアメリカ軍を引き揚げろと、主張している。
 日本だけ甘やかして、アメリカが日本を守ることを約束しているものの、日本はアメリカを守る義務がない日米安保条約を再交渉して、どの国とも結んでいる共同防衛条約にせよと、叫んでいる。
 トランプの登場は、日本にとって驚天動地のことだ。アメリカはいまや貧しい国になったから、外国を守るよりも、アメリカを再建するためにカネを使え、というのだ。
 民主党でヒラリー夫人と鍔迫(つばぜ)り合いを行っているサンダース上院議員は、北ヨーロッパ型の福祉社会をつくることを、目指している。やはり国防費を大きく削って、国内に振り向けようと、主張している。
 誰が大統領候補となったとしても、トランプ、サンダースの支持者票を取り込むために、2人の主張に歩み寄らざるをえない。
 アメリカ鷲(アメリカン・イーグル)も、病んでいる。中国、ロシア、アメリカが、手負いの大国となっている。

 日本はもはやアメリカに縋って、運命を委ねることができない。そこで、自立することを強いられることになる。