・日本はアメリカに運命を委ねることが、もはやできない。日本は自立しなければならない時が来た!

・プチン大統領はウクライナのクリミアにしろ、シリアにしろ、必要があれば、軍事力を用いることを、示した。ロシア国民の大多数は、ソ連が崩壊した時から、ロシアがグローバルパワーの地位を取り戻したいと願ってきたから、喝采した。
・ロシアは原油価格が暴落したために、よろめいている。
・2015年、ロシア経済の成長率はマイナス4%に落ちた。ルーブルが暴落し、庶民生活を圧迫している。
・中国も経済が出口がない袋小路に、はまっている。
・日本はアメリカに運命を委ねることが、もはやできない。
 日本は自立しなければならない時が来た!











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■ ロシア、中国に異変あり アメリカに運命を委ねるな
加瀬英明    Date : 2016/04/22 (Fri)

 プチン大統領がシリアへ派遣していた、ロシア空軍機を撤収した。
 凱旋したパイロットたちは、群衆から大歓迎を受けた。
 テレビのニュースを見ていたら、プチン大統領が何人かのパイロットに、親しく勲章を授ける映像がでてきた。
 3月なかばに、私は晩餐会で駐日ロシア大使の隣席となった。 大使からロシアでは、ナポレオン戦争のころから勲章を授与されると、ウォッカをなみなみと注いだグラスに、貰ったばかりの勲章を落して、ウォッカを一気に飲み干すのが、今日でも習慣となっていると、教えられた。
 プチン大統領は必要があれば、撤収した空軍部隊は、数時間以内にシリアへ戻すことができると、語った。
 プチン大統領はウクライナのクリミアにしろ、シリアにしろ、必要があれば、軍事力を用いることを、示した。ロシア国民の大多数は、ソ連が崩壊した時から、ロシアがそうだった、グローバルパワーの地位を取り戻したいと願ってきたから、喝采した。
 それに、シリア内戦は大量の難民がヨーロッパに押し寄せることによって、ロシア国民がロシアを圧迫しているとみているNATO北大西洋条約機構)ヨーロッパ諸国の箍(たが)を、がたがたにしているから快哉を叫んでいる。
 というものの、ロシアは原油価格が暴落したために、よろめいている。プチン大統領が1期目を始めた2000年から原油価格が高騰し、8年後に2期目を終えるまで、天の恵みが続いた。2013年に3期目が始まった。
 一昨年から、原油価格が急落した。私は昨年、「もし原油価格がプチン大統領の年齢を割ったら、プチン時代の終わりが始まろう」といったが、年末に20ドル台まで落ちた。
 昨年、ロシア経済の成長率はマイナス4%に落ちた。ルーブルが暴落し、庶民生活を圧迫している。それでも、プチン大統領の人気は、対外的な勝利によって高いものの、いつまで続くだろうか。
 中国も経済が出口がない袋小路に、はまっている。天の恵みだった高度成長が終わった。
 習近平主席は人民の関心をそらすために、「5000年の偉大な中華文明の復興」を煽り、「戦争の準備を進めよ」と訴えている。
 この10年間、何と世界のありかたが、大きく変わってしまったことだろうか。
 私はこの新年に、テレビ番組に招かれて、アメリカの大統領選挙の行方が話題となった。
 私は「1つ、朗報があります」と、いった。
 「2008年にオバマ大統領が初めて当選した年にも、再選を果した4年前も、新年のこの番組に出演しました。
 アメリカで、翌月から大統領候補を選ぶ予備選挙が、始まろうとしていました。
 そのつど、『誰が大統領になったら、日本にとって望ましいか』とたずねられて、『そんなことが話題になるのは、恥しいことに世界のなかで、日本だけだ』と、答えました。今年ははじめて、そんなことが話題になっていません。すがすがしいですね」と述べた。
 他の先進国において、アメリカの大統領選挙のたびに、誰が当選したらその国のためになるか、問われることはない。
 誰がなったとしても、それなりに対応すればよいことを、知っているからだ。
 日本においてアメリカに運命を委ねることが、もはやできないから、自立しなければならない、という認識がひろまっているのだ。