文言の「使い分け」や「言い換え」を平然と行う鳩山内閣は「精神分裂」内閣か?

・三条 健です。 
・鳩山政権は文言の「使い分け」や「言い換え」などが多すぎる。 国内問題なら謝罪し、議員バッジをはずせば それまでよ となるが、外国との外交に関わる問題は謝罪し、議員バッジをはずせば それで済まない。 国の信用は重大であって、個人が謝罪すれば済むという簡単な問題では無い。 2枚舌とか2重帳簿とかは禁止だ。 どうしても使わざるを得ない場合は 後日 それがばれた場合において、「なるほど」と納得される条件が整っている場合にのみにしてもらいたい。  
・政治に限らないが、ものごとには必ず優先度というものがあるが、政治家として何を優先させるべきかという最低限の知識は持っておいてほしい。 閣僚になるものは、自分としての確たる意見も持っておいてもらいたい。
・「最低でも」と「可能な限り」は まったく違うということを知っていながら平然としているのは 国民を愚弄しているのか?
前政権が合意した辺野古の海の埋め立ては冒涜と言っていたが、今回の日米確認は これまでの合意と同じだ。 冒涜に戻って平然としているのは 何か? 精神分裂という以外に形容はできない。    


〜〜〜メディア報道の一部<参考>〜〜〜

【主張】普天間移設 許されぬ文言の使い分け
2010.5.27 03:04
 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設問題で、日米両政府が28日にも発表する共同声明と、これを受けた政府対処方針とで内容を使い分けようとする動きが政府・与党内に出ている。

 社民党は移設先となる「名護市辺野古」の明記は認められないと主張し、受け入れられないなら連立離脱も辞さない構えだ。このため、政府対処方針には移設先を入れないことで与党の枠組みを守ろうというものだ。

 普天間飛行場の移設先は、8カ月にわたって迷走を続けた問題の核心である。連立与党内の事情で安全保障政策の根幹をゆがめ、米国向けと国内向けの2種類の文書を作成することなど許されない。国としての信用にかかわる。日米合意自体の意義も大きく損なわれよう。

 鳩山由紀夫首相は、福島瑞穂消費者・少子化担当相に日米合意の受け入れと移設先の明記を求め、拒否されれば、罷免もしくは政権離脱させるべきだ。

 平野博文官房長官は26日、社民党重野安正幹事長との会談で「社民党の主張に十分配慮している」と述べ、移設先明記に反対していることについてさらに検討する姿勢を示したという。

 平野長官は、日米合意と政府の対処方針について「両方あって、不思議ではない」との考えも表明している。日米合意に反対する口実を、自ら社民党に与えたようなものではないか。鳩山首相の責任も大きい。首相自身が社民党への配慮から「辺野古」に代えて「沖縄本島東海岸」などと表記することも模索した経緯がある。

 今回の日米合意は、「辺野古」周辺への移設を確認したうえで、具体的な建設地や滑走路の工法などは引き続き検討する内容となる見通しだ。沖縄側の理解と協力を求めることに加え、移設の具体化への詰めを急ぐ必要がある。

 2006年の在日米軍再編に関する政府方針の閣議決定では、移設先(キャンプ・シュワブ沿岸部)を明記しなかったが、当時の稲嶺恵一知事はすでに移設容認を決断していた。県内移設に閣内で社民党が反対している今回とは状況が異なり、前例になるまい。

 社民党参院選をにらんで党としての存在意義を示そうとしている。連立維持のために日米合意の改変などを考えること自体が、鳩山政権の国の安全に対する認識の欠如を表している。