鳩山氏はこれからの余生 嘘をつかない人間になるために、お寺で修行をしてはどうか!

・三条 健です。 沖縄県民を裏切り、連立与党も裏切った。さらにこの先、辺野古闘争により、日米合意も裏切る結果になる可能性が高い。
最悪のシナリオに進んでいるようだ。
・鳩山氏には首相の資質も皆無であり、また嘘つき人間として軽蔑される。このままでは国益にならないことを行うだろう。 一刻も早く退陣し、また議員バッジを外すことを推奨する。まともな人間になる努力をこれからの余生で行わねばならない。 嘘をつかない人間になるために、お寺で修行をしてはどうか!



〜〜〜メディア報道の一部<参考>〜〜〜

【明日へのフォーカス】論説副委員長・高畑昭男 迷走防げなかった党の体質
2010.6.1 03:01
 辺野古を出て辺野古に戻った米軍普天間飛行場移設をめぐる迷走で、鳩山由紀夫首相は「二枚舌」とたたかれた。だが考えてみれば、社民党が連立を離脱したからといって、すんなりと移設計画が進む情勢にはない。

 沖縄県民を裏切り、連立与党も裏切った。さらにこの先、日米合意も裏切る結果になれば、もはや二枚舌どころか、「三枚舌」と呼ばれるのは目に見えている。

 「三枚舌」で思いだすのは、第一次大戦大英帝国の戦時内閣を率いたロイド・ジョージ首相が展開した中近東外交である。

 英国はドイツ側についたオスマン・トルコ帝国を打倒するために「アラブ人の独立を支援する」とアラブの太守や部族長らをたきつけて一斉蜂起させた(フサイン・マクマホン協定)。

 一方、仏露両国と「戦後にトルコ領を分割支配しよう」という密約(サイクス・ピコ協定)を結んで対独戦争を有利に運んだ。英国のユダヤ人財閥には、戦費を出させるために「ユダヤ人の国家建設を支援する」と持ちかけた(バルフォア宣言)。世に悪名高い「英国の三枚舌外交」である。

 1915年〜17年にかけての3つの外交で、英国は大戦の主導権を握り、アラビア半島の分割覇権や戦費の工面にもめどがついた。アラブ人を蜂起させた「アラビアのロレンス」(実は英国工作員)の物語もここから生まれた。

 ところが、すべてがうまくいきそうに見えたとき、ロシア革命が起きて、革命政権は帝政ロシアが結んだサイクス・ピコ協定の秘密外交を暴露してしまった。このために、英国はアラブ人の反発を受け、国際社会からは批判を浴びせられることになったという。

 現実外交を旨とする英国には、「国家には永遠の友も同盟国もない。あるのは永遠の国益だけだ」(19世紀の宰相パーマストン卿)という名言もある。

 二枚舌、三枚舌外交などないに越したことはない。だが、ロイド・ジョージ政権の三枚舌外交には、アラビア半島の覇権、宿敵ドイツの打倒、シオニズム支援で得られる経済利益−というしたたかな国益計算があった。鳩山外交が成算のない場当たり的発言の積み重ねだったのとは、事情がかなり違うといえる。

 ひるがえって鳩山政権を見た場合に、今回の迷走劇で日本の国益にプラスになることは一つもなかったのは明白だ。鳩山氏に首相の資質が皆無であり、一刻も早く退陣すべきことに疑いはない。

 だが、それよりもっと重大な問題は、ここに至るまで与党内の誰も体を張って迷走を止めようとしなかった事実ではないか。

 民主党には閣僚、高官らを含めて安全保障や日米同盟の大切さを熟知していると自負する人が何人もいた(少なくともいたと私は思っていた)。にもかかわらず、嵐が去りかけてからおずおずと「問題があった」などと言い出す。

 彼らがもっと早く「職を賭して」現行計画の採用を主張していれば、こんな結果には至らなかったのではないだろうか。首相の迷走を放置した僚友や、それを許した党の体質も問われるべきだ。そこを正せないかぎり、次に誰が首相になっても同じ過ちを繰り返す恐れが強いと思う。

 ちなみにロイド・ジョージ自由党は、三枚舌外交の悪評や大戦後の失政がたたって二大政党の座から滑り落ち、衰退の一途をたどった。やはり首相の舌は一枚にかぎる。